OVR Technologyは、VR用嗅覚プラットフォーム「INHALE 3」をAWE 2022で展示し、今回のCES 2023では「ION 3」を披露しました。同社はこれを「没入感を高めるために、VR、AR、モバイル、デスクトップ向けに最適化された初のパーソナルウェアラブル技術」と説明しています。これまで、OVR Technologyの製品は企業専用でしたが、ION 3では、消費者に最高クラスのデジタル嗅覚ウェアラブル技術を提供して仮想生活を強化することを目指しています。

ION 3は、カートリッジを使用して最大数千の香りを提供するウェアラブルデバイスであり、そのシステムはユーザーがVR、AR、モバイル及びデスクトップデバイスで視聴しているコンテンツと連動します。

ユーザーはビデオゲームのプレイ中や映画の視聴中に嗅覚を体験出来るだけでなく、OVRは、プロやアマチュアが開発するデジタルコンテンツに最適化されたデジタルな香りを作成出来るツールを提供します。

メタバースは熱いトレンドであり、最近では、ニューロテック企業のEmotivがL’Oréalと提携して、消費者が最も求める香水を選択出来るように支援するという取り組みも見られました。DiorやGuerlain、Chanelのような最も有名な香水ブランドが、OVR TechnologyのION 3の特許取得済みツールを使用して、次世代の香水を作成するのではないかと思います。

視覚と聴覚は、現在のVR及びAR体験で使用される主な感覚であり、CES 2023でVR/AR部門のCES Innovation Awardsを受賞したのは、触覚を提供する少数のデバイスだけでした。現在、嗅覚は、ウェアラブルな小型フォームファクターでデジタル的に模倣するのはまだまだ難しい感覚であり、ION 3に加えて、他のウェアラブル嗅覚デバイスを試してみる必要があります。CESでは、日本企業のAromajoinが、ユーザーが視聴しているコンテンツに関連した複数の香りを簡単に提供出来るウェアラブルデバイス「Aroma Shooter Wearable」と「Aroma Player」を発表しました。

OVR Technology ION 3の特許取得済みツールの特長

  • ユーザーがモバイル、デスクトップ、AR、VRを介して多感覚コンテンツを体験出来るようにするウェアラブルな香りの技術。
  • 著名な認知神経科学者であるRachel Herz博士と提携して設計されたモバイルアプリクリエイタースタジオ及びコミュニティ。
  • 何千ものユニークな香りを生み出すことが出来るユニバーサルカートリッジ。
  • デジタル体験のために特別に設計された組み合わせ。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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