Qualcommは、世界中で高まるオートバイやスクーター、電動自転車及び様々な車両クラスの需要に応えるために、Snapdragon Digital Chassisのポートフォリオを拡大しました。「QWM2290」及び「QWS2290」として知られる新たに導入された製品は、二輪車、マイクロモビリティ、その他の電動車両の安全性、インフォテインメント、クラウド接続デジタルサービス、パーソナライゼーション、利便性を強化するように設計されています。

これらのプラットフォームは、電気及び内燃機関(ICE)オートバイ、三輪車、電動自動車、キックスクーター、全地形対応車(ATV)、シェアモビリティの電動スクーター、電動自転車を含む新興車両カテゴリーの開発と管理、そしてユーザーエクスペリエンスを変革することを目指しています。

Qualcommの製品管理担当バイスプレジデントであるLaxmi Rayapudi氏は、持続可能性、手頃な価格、シェアリングエコノミーによって進化する二輪車及び新しいクラスの車両市場がもたらす重要な機会を強調しました。これらの市場では、接続性、インテリジェンス、安全性が求められており、QualcommのSnapdragon Digital Chassisの拡張はこれらの要件を満たすことを目的としています。

QWM2290及びQWS2290プラットフォームには、Qualcommの自動車分野向けの既存ソリューション「Snapdragon Digital Chassis」の以下のテクノロジーが組み込まれています。

  1. 次世代Snapdragon Cockpit Platform: これらのプラットフォームは、次世代のSnapdragon Cockpitプラットフォームを搭載したスマートクラスターを備えており、興味のある場所のリアルタイムナビゲーション、高度な安全機能、ライダー向けのメンテナンス・リマインダー等のメリットを提供します
  2. Snapdragon Auto 4G/5G モデム: Snapdragon Auto 4G及び5Gモデムを利用することで、これらのプラットフォームは高速接続を提供し、迅速なネットワーク応答時間と安全性、パーソナライゼーション、インフォテインメント、及び生産性機能の信頼性を確保します
  3. Snapdragon Cloud-Connected Digital Services: コネクテッドカーサービスの統合スイートは、各メーカー、ディーラー、および乗客に、サービス収益機会、無線アップデート、リモート診断、ユーザー認証、ジオフェンシング、盗難防止等を提供します

メーカーからの強い関心


ミュンヘンで開催されたIAA Mobility 2023において、QualcommはQWM2290及びQWS2290に関して、OEMから強い関心を集めました。Gogoroのような企業や、Bosch、Cavli Wireless、Drover AI、Luna Systems、Marelli、MeiG、Quectel、SIMCom、Thundercomm、Valeo、VVDN Technologies等の主要なティアワンサプライヤー及びエコシステムプレーヤーとのパートナーシップが勢いを増しています。

Qualcommは、コンピューティング、接続性、正確な位置決めのための高度なテクノロジーを備えた、QWM2290及びQWS2290プラットフォームに基づくリファレンスデザインも導入しました。このリファレンスデザインにより、OEMは二輪車及び新しい車両クラス向けの安全で革新的な製品の開発が促進されるでしょう。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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