先日、権威あるパリ航空ショーで、ヨーロッパの航空宇宙スタートアップの先駆者であるDestinusは、待望の3番目の実証機「Destinus 3」を堂々と発表しました。この最先端の企業は、水素燃料のみで走行する商用の超音速旅客機の開発に取り組んでいます。

電気航空機や代替燃料を中心に議論が展開されており、航空業界の将来は依然としてどうなるか分かっていません。そんな中、一般旅客の超音速旅行の夢が再燃し、世界中の航空ファンの想像力が掻き立てられています。

Destinusは、2030年までにフランクフルトから上海まで3時間以内に乗客を輸送出来る画期的な水素燃料航空機を導入する予定です。このような驚くべき時間短縮の特徴は、従来の航空旅行に革命を起こすことを約束します。さらに、燃料源として水素を利用することは、有害な排出物に関する懸念に効果的に対処出来るため、理想的な選択肢となります。

主燃料として水素が選択されたのは、その顕著な発熱量と優れた冷却能力によるものです。パフォーマンスを向上させるために、Destinusはターボジェットエンジンを巧みに設計し、必要に応じて推力を追加するアフターバーナーも装備されています。


Destinus SとDestinus L: 将来の水素燃料航空機


野心的なロードマップの一環として、Destinusは、2030年から2032年の間に、25人の乗客を収容出来るように設計された完全水素動力の民間航空機となる「Destinus S」の発売を構想しています。この注目すべき航空機は、伝説的なコンコルドの巡航速度を超え、超高速な航空旅行の新たな基準を打ち立てることになるでしょう。

そのイノベーションは前例のない高みまで引き上げられ、Destinusのビジョンは、最大400人の乗客を運ぶことが出来る、より大型の「Destinus L」までさらに広がっています。極低温水素を動力源とするマッハ6の驚異的な速度を誇るDestinus Lは、世界旅行に革命をもたらし、人類の探検の限界を再定義する可能性も秘めています。

Destinusは、プロトタイプの飛行デモンストレーションの成功や水素燃料アフターバーナー技術の画期的な進歩等、その旅の過程で重要なマイルストーンを達成してきました。これらの目覚ましい成果により、航空宇宙産業の先駆者としてのDestinusの地位が確固たるものになりました。

Destinus 3: 2024年初頭に自動操縦システム


2024年始めに、DestinusはDestinus 3のデモ機で最先端の自動操縦システムを披露し、液体水素を燃料として使用する飛行キャンペーンを開始する予定です。この技術展示は、航空分野で可能なことの限界を押し上げるというDestinusの取り組みをさらに強調することになるでしょう。

革新的なテクノロジーと進歩への揺るぎない努力により、Destinusは航空業界を再構築し、世界規模で航空旅行を変革することを目指しています。彼らは、明確なビジョンを持った探求を通じて、新時代の移動や探検へと人類を導いています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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