Sony Electronicsは、ビデオクリエイター向けの新しいフルサイズのレンズ交換式カメラを発表しました。「ZV-E1」は、SonyのZVシリーズ(Vlog向け)のモデルで、ユーザーが豊かな色と低ノイズ、高精度で映画のようなイメージを撮影することが出来る高度な技術を提供します。有効画素数約1210万の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を搭載し、高感度・低ノイズ・美しいボケを実現します。

画像処理エンジン「BIONZ XR」は、以前のSonyプロセッサの最大8倍の処理能力をカメラに提供します。これにより、カメラの高感度性能、色の再現性、階調表現、低ノイズ性能等が向上します。ZV-E1はピクセルビニングを必要とせず、10-bit 4:4:2で、ローリングシャッター歪みを最小限に抑える高速で、高品質な4K動画を撮影することが出来ます。標準ISO範囲に関しては、静止画、動画のどちらも80から102400まで拡張されています。

ブラックとホワイトの本体カラーが用意されたこの新型カメラは、コンテンツの質を向上したいと考えている動画クリエイター向けの「プレミアムなコンテンツ作成ツール」として打ち出されています。「シネマティックVlog設定」を使用することで、傑出したコンテンツの作成が可能になり、ユーザーは長編映画のワンシーンのような画作りで撮影することが出来るようになります。適切なLook(ルック)、Mood(ムード)、AFトランジションスピードを選択することで、シーンやクリエイティブな意図に理想的に一致するシネマティックな映像をほとんど誰でも作り上げることが可能です。

また、映画のような外観を後処理無しでカメラから直接作成出来るソニーの独自機能「S-Cinetone」も搭載しています(この機能は、SonyのCinema Lineテクノロジーに基づいています)。この機能により、映像にとって望ましい健康的な肌の色に不可欠な、自然な中間色を表現することが出来ます。ユーザーエクスペリエンスをさらに高めるために、新しい「クリエイティブルック」を選択することで、カメラ単体で静止画と動画のどちらにも思い通りの表現を実現出来ます。

Sonyの新しいVlog用カメラには、専用の強力なAI処理ユニットが搭載されています。これによって、1人で活動するクリエイターが直面する自撮り撮影の課題を、Sonyの技術を活用して克服します。AIの人間認識を使用して、複数の顔認識、オートフレーミング、フレーミング補正、さらには指向性3カプセルマイク等の機能を利用出来ます。もう1つの興味深い追加機能は、リアルタイム認識AFです。これには、被写体の形状データを使用して動きを正確に認識する革新的なAI処理ユニットが組み込まれています。AI処理ユニットは、姿勢の異なる複数の被写体を区別し、個々の顔を認識可能なので、被写体の顔が傾いている場合や影がある場合、逆光がある場合等の困難な状況でも信頼性の高いトラッキングを実現します。

発売時期と価格


ZV-E1は2023年5月に市場に出回る予定で、顧客は様々なSony認定販売店から購入可能になります。カメラの予想小売価格は、本体のみが33万円前後、コンパクトなフルフレームズームレンズが付属するレンズキット(FE 28-60mm F4.5-5.6)が36万円前後となっています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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