OpenAIは、主要な大規模言語モデルの最新バージョン「GPT-4」を発表しました。この新しい言語モデルはさらに賢く、同社によると、より多くのデータでトレーニングされており、より高い成果を達成するのに役立つとのことです。
同社は、GPT-4のトレーニングにはMicrosoft Azureが使用されたと述べています(Microsoftは同社に数十億ドルを投資しています)。残念ながら、GPT-4がどのようにトレーニングされたか、またはどのハードウェアが使用されたかに関する詳細は示されておらず、競争が激化しているため、情報は包括的に保持されています。
Microsoftは3月14日に、BingのAIチャットボットには既にGTP-4が使用されていることを明らかにしました。その外観から、この最新バージョンが今後数週間で消費者向け製品のチャットボットに採用される可能性があります。
人間レベルのパフォーマンスとミスの減少
過去6ヶ月間、私達の多くを魅了した数々のAIデモは、Open AIのGPT言語によって強化されてきました。しかし、既に優れていたものがさらに改良され、新モデルでは事実に反する回答を減らし、禁止されているトピックについての会話を減らすことが出来る、と同社は説明しています。
ただ、最も興味深い特徴の1つは、いわゆる”人間レベルのパフォーマンス”に関係しており、同社によると、GPT-4はSAT試験で一般的な人間よりも優れた成果を発揮します。この新言語モデルはシミュレーションテストで、SATの読解試験で93%と数学試験で89%、司法試験では90%のスコアをそれぞれ獲得しました。
SFのような未来がすぐそこまで近づいている?
その性能にも関わらず、GPT-4は、モノを作ることに関してはまだ全然上手く機能していません。しかし、どうやら同社は既にその部分の改善に取り組んでいるようです。
また、OpenAIはブログ投稿で、GPT-4とGPT-3.5の違いはカジュアルな会話ではわずかしか見られないと述べています。新バージョンはより創造的で信頼性が高く、異なるニュアンスの指示を処理する準備が整っているため、タスクの複雑さが十分な閾値に達した時に違いが現れます。
可用性に関しては、GPT-4は最初にChatGPTの有料ユーザーにリリースされます。また、アプリへの統合を可能にするAPIの一部としても利用可能になります。価格については、「プロンプト」トークン1,000個(約750語)あたり0.03ドル、「コンプリート」トークン1,000個(やはり約750語)あたり0.06ドルとなります。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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