MWC 2023で、Lenovoは多くの新製品を披露していますが、その中でも私達の目を引いたのは、第2世代の「ThinkPad Z」シリーズです。初代のZシリーズは昨年のCES 2022で発表されましたが、今回は「ThinkPad Z16」と「ThinkPad Z13」が発表されています。

また、新しいThinkPad Zシリーズは、AMD専用プラットフォームを中心に構築されており、このカテゴリーでのAMDの主力ハードウェアと見なされています。Lenovoによると、2023版ではCPU速度が50%向上し、グラフィックス処理が30%高速化しており、コンピューティング能力が大幅に向上しています(最大64GB RAM)。

このシステムには、AMDの「Smartshift」テクノロジーも搭載されており、どのユニットがパワーブーストを必要としているかに応じて、CPU/GPUとの間でいつでも電力をスマートに調整することが可能です。

ラップトップユーザーは、このような重要な部品が、固有の技術的な制限ではなく、電力の可用性(および熱)によって制限されることが多いことに気付いていません。Smartshiftは、CPUとGPUの両方に余裕を持たせてくれます。

持続可能性もZシリーズの設計において不可欠な部分で、新しいオプション品であるFlax FiberトップカバーやThinkPad標準に耐えうるバイオベースの素材等、革新的な要素を備えています。これは、昨年の合成皮革オプションに取って代わります。

100%堆肥化可能なパッケージ等のリサイクル素材にも、期待出来ます。このラップトップは、一部の企業がその年のESG目標を達成する手助けとなる可能性があるため、戦略は間違っていません。

また、Lenovoは、既に認知されているThinkPadの優れた点に加えて、これらの新しいエッジの効いたデザインやオプションを好む新規ユーザーを獲得しようとしているため、Zシリーズは典型的なThinkPadではありません。

同社はハイブリッドワーク向けに設計を最適化しており、これはオンライン会議が普及している世界で非常に役立つ可能性があります。この状況に終わりは見えず、オフィスに戻らなければならないという動きが多少強くなっても、ビデオ会議は当面続くと思われます。

Lenovoは、赤外線3Dカメラを含むいくつかのオプションを使用して、高品質のFHD Webカメラを採用したと述べています。これはLenovoの持つ最高の内蔵Webカメラではありませんが、製品マネージャーがWebカメラを重要視していることは評価出来ます。

ビデオ通話に参加しようとする時に、トラックポイントボタンをダブルクリックすることで、専用のWebカメラ及びオーディオメニューを呼び出して、設定を素早く確認したり変更することも可能です。

Lenovoは、4K 有機EL(Z16)や2.8K 有機EL(Z16)、複数のIPS液晶仕様等、新しいZシリーズ向けに優れたディスプレイオプションを用意しています。

全体として、新しいThinkPad Zシリーズはコンピューティング中心の素晴らしい進化を遂げており、実物の動作確認が出来るのを楽しみにしています。従来通りなら、年内に価格が明らかになるはずです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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