現在、スマートフォンやタブレットPCの折りたたみ式ディスプレイが大流行しており、Ubergizmoでもこの分野の最新のイノベーションについて幅広く記事を執筆しています。
そして今回、MWCのグランドオープンの1日前にバルセロナで開催された、Lenovoの「Rollable Laptop」のコンセプトデモにUbergizmoも招待されました、これは、IFA 2022で展示されたデュアルスクリーンラップトップ「Lenovo Yogabook 9i」と、CES 2019で発表された巻き取り可能なテレビ「LG Signature OLED R」をかけ合わせたような製品となっています。
フレキシブルスクリーンをキーボード下に完全に収納した状態のLenovo Rollable Laptopは、デザイン的には画面比率4:3(2024×1604)の12.7インチとなります。右側にあるボタンを操作することで、モーターが厚さ17.9mmのフレキシブルディスプレイを拡張し、画面比率8:9の背の高い縦型15.3インチディスプレイとなります(解像度2024×2368、16:9のウィンドウを縦に2つ分)。
スクリーンの拡張プロセスには、数秒かかります。ラップトップでは問題ありませんが、スマートフォンで同じ時間がかかるとすると少し長いかもしれません。筆者はGalaxy Flip 4を使用しており、日頃からそれを開閉していますが、モーターが最適化されたとしても、それと同じ速度で画面の巻き取り・拡張を行うことが出来るかは確かではありません。
デモを通して、”ラップトップで独自の巻き取り可能なディスプレイ体験を提供することにより、最高の生産性を与え、仕事と生活をハイブリットに改善すること”を目的とする、同社の折りたたみ式ディスプレイにおけるイノベーションビジョンをLenovoの広報担当者は共有しました。
Lenovoのグローバルコマーシャルポートフォリオ及び製品管理担当エグゼクティブディレクターを務めるTom Butler氏は、次のように述べています。
「我々は標準的なラップトップを基に、外出先での生産性を高めるために、横方向または縦方向にサイズを拡張しています。」
画面のスペースを増やせば生産性が向上することは、既にわかっています。Ubergizmoでは、仕事で使用する全てのデバイスのディスプレイサイズを拡大し、生産性を向上させるための方法を常に模索しています。そのため、折りたたみ式のスマートフォン、40インチ以上のモニター、ポータブルディスプレイ、デュアルスクリーンラップトップには非常に満足しています。
リモートワークやノマド生活者が増加する中、コンパクトなフォームファクタで大型フレキシブルディスプレイという設計を実現することは、家電業界において次なる成功の鍵となりそうです。この分野でイノベーションを起こした企業は少なく、Lenovoは、Sony、Nokia、Samsung、Huawei、Xiaomi、LGと並ぶ、第2世代のパイオニアの1社となっています。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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