これまでも毎回、CESではSamsungの新しいテレビやそのテクノロジーが多数展示されていましたが、今回も例外ではありませんでした。多くの発表がありましたが、テレビ好きの人にとって最も人気のある製品は、最大77インチまで展開される新しいテレビ「Samsung S95C QD-OLED」だと推測出来ます。

昨年のモデルのサイズは65インチまでしか無かったため、購入を検討している顧客は77インチのサイズを求めていました。今回、Samsungはその要望を聞き入れたので、検討していた方はお財布をご用意下さい。77インチという大きさは、サイズと価格のバランスが取れた最適解であり、今テレビを買い換えるなら77インチを選択するでしょう。

Ubergizmoの共同創設者であるEliane Fiolet氏は、CESで開かれたSamsungのメディアイベント”First Look”に参加し、この量子ドット(QD)有機ELテレビの画質が期待通りに優れていることを、実際にその目で確認しました。

正確な測定値や正式な仕様が無ければ測定するのは困難ですが、新しいS95CパネルはS95Bよりもさらに明るいようです。ただし、見本市は微妙な違いを確認する場ではないので、より多くの情報や個々のレビューを待ちたいと思います。画面の明るさを100%に設定することは非常に稀であるため、議論するのは簡単ですが、最終的に影響を与える要因ではありません。

SamsungのQD-OLEDは、画質について好評を得ています。ちなみに、コントラストの高い特定の条件下では、QD-OLEDは(コンテンツ作成者が意図したように)LG等のwRGB OLEDパネルよりも優れた色精度を表現することが出来ます。

wRGBのピクセルパターンは、従来のRGBサブピクセルに加えて白色サブピクセルを備えているため、そのような名前が付けられています。白色ピクセルは、OLEDパネルのピーク輝度を高める手助けとなっています。ただし、白色ピクセルの明るさがRGBの輝度を圧倒し始めてしまうので、色の品質に影響を与える前の段階でしか役に立ちません。

テレビの背面には、70WのDolby Atmosのスピーカーシステムが搭載されており、サウンドを画像と同じくらい”大きく”することを目指しています。多くのテレビ内蔵サウンドシステムと比較すると、これは素晴らしいサウンドシステムのように思えます。

映画の視聴体験も素晴らしいはずですが、ゲーム用途でも同じはずです。Samsungのパネルは144Hzをサポートし、AMDのFreeSync Premium Proと互換性があります。統合されたSamsungのGaming Hubは、多くのゲームストリーミングパートナー、特にXboxとGeForce Nowをサポートしています。

良くない点は、見つかりませんでした。価格は今のところ謎のままですが、これまでのことを考えると、Samsungは定評のある製品シリーズの価格を安定させる傾向があるため、衝撃的な価格になることは今のところ心配しなくても良さそうです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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