Honorは、同社の新型スマートフォン「Honor 70」をIFA 2022の基調講演の中で正式に発表しました。それはエネルギーに満ちた素晴らしいイベントで、長い月日の中で初めて物理的に参加したHonorのイベントとなりました。

新しいHonor 70はミッドレンジ(549〜599ユーロ/8万円前後)のスマートフォンで、ビルドクオリティーや外観、および素材においてハイエンド並のデザイン性を提供することを目的としています。同時に、このカテゴリのスマートフォンのカメラエクスペリエンスを次のレベルに引き上げたいと考えています。

デザインに関しては成功していると思いますが、個人の好みによるかもしれません。ただ、製品デザインには、カーブディスプレイやつや消しガラスの背面カバー(指紋防止)、背面の象徴的なデュアルカメラモジュールといったより高級なスマートフォンで見られるような特徴を備えています。

デザインの好みに関係無く、同じ価格帯の多くのスマートフォンよりも作りが良いことは事実です。私達が確認出来た唯一の欠点は、防水(IP規格)に対応していないことです。

目を引くカメラの内部には、54MP(Sony IMX800)のメインカメラ、50MP f値 2.2(ウルトラワイド+マクロ)のサブカメラで構成されたハードウェアが詰め込まれており、魅力的です。

メインカメラが主力であり、あらゆる照明条件で確実に良好な写真を撮影出来るはずです。f値 2.2のウルトラワイドカメラは、おそらく日中の使用が最適ですが、人々は通常、広大な風景等を撮影するので問題は無いでしょう。

CAMERA HWスコアを計算してこのカメラの価格/スコアの比率を調べ、公開された仕様に基づいて、有利と思われる市場でのポジショニングを明らかに出来ることを楽しみにしています。

32MPのセルフィーカメラは、Honorが過去のスマートフォンで採用していたものと似ているので、その性能を確認するためにはHonor 60のレビューを読んで頂くのが良いかもしれません。最近は、そのスマートフォンを使用してビデオ会議に参加していますが、より高価なものを含め、どんなラップトップよりも綺麗な画質で映してくれます。

画像やアプリといったあらゆるタスクを処理するために、Snapdragon 788G Plusが採用されています。名前が示すように、ゲームに最適化されており、Snapdragon 7xxシリーズの中で最もポテンシャルを秘めたチップセットになります。その機能は、より高価な8xxシリーズにほぼ匹敵しますが、650ドル未満の価格に収まるよう、処理速度は低めになっています。

日常生活の中でウェブブラウザやYouTube等のアプリを使う程度であれば、ほとんどの人は大きな違いを実感することは無いでしょう。最新ゲームをプレイしたり、高画質で動画を撮影する場合には、処理性能が重要になってきます。

4800mAhのバッテリーは66W充電に対応しており、このカテゴリの平均を大幅に上回る充電速度となっています。ワイヤレス充電が欠かせないという人は、対応していない点に注意して下さい。

全体として、Honor 70はバランスのとれたミッドレンジスマートフォンで、IFA 2022で展示された同カテゴリの中でベストな製品と言えます。価格を抑えるため、全ての機能を詰め込むことは出来ないので、これらのミッドレンジのスマートフォンを正しく評価するためには全体的な価値を見る必要があります。

このスマートフォンのデザイン、製造品質、処理性能、そしてカメラ性能は、この価格帯では非常に魅力的です。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文はこちら