Lenovoは、プレミアムラップトップ”Slim”シリーズを大幅に刷新し、様々なサイズと機能のモデルを1200〜1800ドルで販売します。全てのモデルで同じデザイン言語が採用され、AIを利用した冷却ドライバーやバッテリー最適化ドライバーといった共通のソフトウェアがアップデートされています。

大まかに言うと、グラフィック重視のクリエイティブ用途(Slim Pro X/ Slim 7 Pro X)、簡単なクリエイティブ用途(Slim 9i/ Slim 7/ Slim 7i)、超軽量(Slim 7i)という3つのカテゴリーをLenovoは網羅しています。ちなみに、製品名の”i”は”Intel製CPU”を意味しています。

グラフィック性能を重視したラップトップには、独立したグラフィックチップ(最大でRTX 3050)と、より高いTDPをサポートするCPUが搭載されています。これらは、動画編集や3DゲームのようにGPU性能に大きく依存して負荷のかかる作業に適しています。

ライトなクリエイティブ用途のラップトップは、ウェブ開発や簡単なPhotoshop/ Illustratorの作業に最適です。また、マルチメディアや娯楽等の目的に使用するのにも優れています。

 

Lenovo Slim 9i(1,799ドル〜)


この14インチのラップトップは、間違いなく最も高級感のある外観で、最高のディスプレイオプションを備えているフラッグシップモデルとなっています。このガラス製の天板によって、ラップトップは非常に上品に仕上がっています。

技術的には、スマートフォンで使われているガラス製の背面と同様ですが、それだけではなく、Lenovoはこのラップトップがカーボンニュートラルで製造されていると謳っています。このような電子機器にとっては、大きな偉業と言えます。

4K解像度の有機ELタッチスクリーンは、DCI-P3の色域を100%再現可能で、最大輝度は400ニトとなっています(DolbyVision認証を取得)。さらにスムーズな画面操作を求める人には、リフレッシュレート90Hzのオプションが用意されています。

このラップトップの最大の特徴は、2x2Wと2x3W(サブウーファー)のスピーカーです。マルチメディア用途でその力を発揮してくれるので、注目すべきポイントです。

内部スペックを見ると、最も高性能なオプションとしてIntel i7-1280P(4+8コア)が用意されており、LPDDR5-5600のRAMは最大で32GBまでアップグレード可能です。購入時に、SSDを1TBに増量することも出来ます。

最後に、75Whのバッテリー容量(最長15時間の動画連続再生)と全体的な設計は、重量が約1.4kgのラップトップにとって望ましいものです。その薄さと軽さ以上に中身が詰まっています。

 

Lenovo Slim 7i Pro X/ Slim 7 Pro X


これら2つのラップトップは、先ほど説明したSlim 9iと比較すると、性能そのものにより重点を置いています。

ご覧の通り、CPUにi7-12xxHを採用したIntelバージョンが用意されています。Intel Hシリーズの第12世代プロセッサは、Slim 9iに搭載されているPシリーズよりも高いワット数とパフォーマンスに対応しています。

AMDバージョンには、グラフィックスアプリケーション向けに作られたRyzen 9 6900 HS Creator Editionが搭載されているので、その性能はお墨付きです。とは言え、7i Pro XにはThunderbolt/USB-Cポートが搭載されているという違いもあります。

独立GPU(最高でGeForce RTX 3050 4GB)は、グラフィックスを多用しAI処理されるアプリケーションを使う際に大きな違いを生みます。昨年、薄型軽量の筐体設計(ここでは約1.6kg)にこれらの高速GPUが導入されましたが、これ以上に嬉しいことはありませんでした。

グラフィックスは、輝度400ニトでリフレッシュレート120Hz、14.5インチの3K IPSディスプレイに出力されます(G−SYNC対応)。

 

Lenovo Slim 7i Carbon


Lenovo Slim 7i Carbon(1299ドル〜)は、「超軽量」というわかりやすい魅力があります。目標は、生産性に妥協の無いラップトップを可能な限り軽量に作ることでした。1kg弱の重量で、このパフォーマンスや機能を実現していることから、それは成功したと言えます。

13.3インチの2.5Kディスプレイは、素晴らしい画質となっています(400ニト、sRGB 100%、タッチスクリーンオプション)。同時に、妥協の無いタイピングとトラックパッド体験に最適なサイズです。よく知られていることですが、小型のラップトップほど人間工学的に妥協しなければいけない部分です。

このラップトップは、最高で12コアプロセッサのi7-1260P、最大32GB RAM/1TB SSDにそれぞれアップグレードすることが可能です。この絶妙なラップトップは、Microsoft Officeアプリを使うだけではもったいないスペックとなっています。

 

Lenovo Slim 7 Pro/ Slim 7i Pro


16インチ Slim 7i Pro

この2モデルは、生産性の高い作業や、イラスト、ウェブデザインのようなグラフィックス負荷の低い作業に最適なコンピューターです。

オプションには、Core i5/Ryzen 5からCore i7/Ryzen 9まで、様々なCPUやGPUの構成が用意されています。GPUに関して、Intelバージョンは独立GPUのRTX 2050を選択可能ですが、AMDバージョンは統合グラフィックスしか選択出来ません。

高性能なGPUが必要無い場合にはAMDプラットフォームが最適かもしれませんが、最終的な評価を下すまでに、より多くのデータを得る必要があります。

Lenovoは、14または16インチ、2,2Kまたは2.8K解像度という合計4種類のディスプレイオプションを用意しており、必要に応じて予算を有効に使うことが出来ます。基本構成でも十分性能は高いので、アップグレードしなくても問題はありません。

まとめると、Lenovoには多数のオプションがあるので、非常にバランスが良く、高性能なラップトップとなっています。どういった構成があるか調べれば、ニーズに合致する優れたラップトップを最適な価格で購入することが出来るでしょう。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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