プロ向けまたは工業用ドローンは過去10年間でかなりの進歩を遂げており、多くの主要なインフラを安価で簡単に検査することが出来るようになっています。トラックで到達するのが困難な遠方の現場に建設資材を運搬する、大型のドローンも見たことがあります。
この火炎放射器ドローンは、それらとはまた違うものです。2017年に、全長12メートルのナイロン製ネットが電線に引っかかった際に、不要なネットを焼却するために派遣されたドローンについてCCTVは報じていました。
ネットが安全上の問題になった理由はわかりませんが、ネット上に物が集まってしまい、最終的に危険なショートを引き起こしてしまう可能性がありました。
このドローンには、操縦者が2人必要だと言われています。1人が操縦し、もう1人が火炎放射器を操作します。ネット住民は即座に、この種のドローン技術はターミネーターのような”機械の台頭”に繋がる可能性があるという声を上げましたが、一方で火炎放射器を商業用ドローンに取り付けることにした経営者の決定を揶揄する意見も出ていました。
いずれにせよ、電線からネットを切り離すために人間を派遣していた時と比べて、ドローンを使うことではるかに簡単で、速く、そして危険が少ない作業が可能になりました。
2019年には、100秒間に約7.6メートルの炎を発射出来る、1500ドルするTF-19という火炎放射器がThrowflameと呼ばれる会社によって導入されました。ただ、当然のことながら、FAAはその直後に”危険な武器が取り付けられたドローン”を禁止しました。
その後、そういったドローンが中国で蜂の巣を燃やすために利用されていますが、今後どのような用途で使われることになるかは誰にもわかりません。
日本には、危険な蜂を燃やすのではなく吸い込む”お掃除ドローン“という、より安全なソリューションがあります。見た目は悪く、より多くの時間がかかる可能性はありますが、安全性が高いことは確かです。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文はこちら