Appleは、日々の業務だけでなく、製品の製造工程やパッケージデザインにおいても、環境に配慮した取り組みを行っていることを長年にわたって謳ってきました。そして、同社は将来のiPhoneを世界初となるカーボンフリーのアルミニウムで製造することを発表しました。

環境に配慮した多くの取り組みにおける問題は、そのほとんどが概念実証として実施されていることであり、それが商業的にスケールアップ出来るかどうかという問題が常に付きまとっています。今回の例では、製造過程で温室効果ガスの代わりに酸素を生成する、ELYSISという企業からAppleは材料を調達するようです。

ELYSISのCEOを務めるVincent Christ氏は、次のように述べています。「これは、工業規模で温室効果ガスを排出せずに、純粋に商業的に製造される初めてのアルミニウムです。Appleへ販売することで、ELYSISのカーボンフリーな画期的技術で製造されたアルミニウムに対して市場が興味を持つことは間違いありません。本日の発表は、AlcoaとRio TintoのジョイントベンチャーであるELYSISが、1つのアイデアを実現することが出来たということを証明しています。」

現在まで、iPadやMacBookシリーズ、Apple Watchを始めとする主要なアップル製品には、100%リサイクルされたアルミニウムが使用されています。Appleのプレスリリースによると、同社はこの新素材を、今月始めに発表された第3世代のiPhone SEに使用する予定です。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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