2020年に、NVIDIAはARMを買収することを発表しました。しかし、数ヶ月前にイギリス政府がこの取引の中止を決定しており、当局による承認が必要なことから、まだその取引は完了していません。つまり、最終的にこの取引が失敗する可能性があるということです。

そうなった場合、Qualcommが介入を検討しているようです。The Telegraphによると、Qualcommの次期CEOとなるCristiano Amon氏は、QualcommはARMに投資するという考えに対して前向きであると話したようです。彼らは、NVIDIAが行っているようにARMを買収するのではなく、もしARMがその独立性を維持して上場企業となった場合に、Qualcommが同社に対して投資することに興味を持っている可能性があります。

Amon氏はこのように話しています。「もし将来的にARMが自立出来るなら、Qualcommを含むエコシステム内の多くの企業から、ARMへの投資に多くの関心が寄せられることになるでしょう。もし、SoftBankから脱却し、Qualcommの多くの顧客を含む投資企業のコンソーシアムと共に上場企業になるプロセスに入れば、大きな可能性が秘められていると思います。」

そうは言っても、NVIDIAによるARM買収にためらいを感じているのは、規制当局だけではありません。MicrosoftやGoogleといった他のIT企業は、NVIDIAによる買収が供給の制限や価格の上昇に繋がる可能性があるかどうかについて、以前に懸念を表明していました。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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