昨年、Appleは自社製チップセットであるApple Silicon「M1」を発表しました。これは、将来のMacコンピューターや、最新のiPad Proで示されたように、恐らく今後のiPadに採用されるであろうApple Siliconチップセットの第一弾です。M1の性能が期待以上だったことは証明されていますが、ハイエンドでより高性能なIntel搭載Macコンピューターと同等のパフォーマンスに並ぶために、Appleがどういった変更や改良を行う必要があるのかは疑問です。

それを確認するには、次世代の「M2」を待つ必要がありそうで、Nikkei Asiaによるとそれが量産体制に入ると報告されています。現段階でM2についてわかっていることは多くありませんが、生産リードタイムは約3ヶ月かかると見込まれており、Appleが次に行うMacシリーズのアップデートに間に合うように7月には到着するはずです。

興味深いのは、Apple Siliconに対してAppleがどういったアプローチをとるかです。Intel製プロセッサでは、異なるモデルがそれぞれのMacコンピューターに採用されており、ローエンドモデルにはCore i3シリーズ、ハイエンドモデルにはCore i7/i9シリーズがそれぞれ搭載されていました。Appleがこれにどう対応するかはわかっておらず、M2が単純にシリーズ全体に採用されるのか、もしくはローエンドやエントリーモデルのMacには引き続きM1が採用されるのかは不明です。

いずれにせよ、Appleは16インチ MacBook Proや27インチ iMac、Mac Proといった”Pro”モデルにまだApple Siliconを導入していないため、M2がこれらのモデルに使用するのに十分なほど高性能になるかは様子を見るしかありません。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文はこちら