先日、Chrome OSが10年の節目を迎えました。この比較的短い期間(OSとして)のうちに、Chrome OSは0スタートから世界で二番目に人気のあるOSになりました。2020年の普及率は10.8%だったようです。

Chrome OSの最新バージョンであるv89には、さらに多くの生産性向上機能が搭載されました。その一部はGoogle検索の機能を活用するものですが、とはいえ検索バーにアクセスするわけではありません。

たとえば、オプションのクイックアンサー機能を使用すると、「答えを早く得る」ことができます。テキストを選択して右クリックすると、ポップアップが自動的に単語定義を取得するというものです。クリップボードの内部履歴には、最大5つの項目が保存されます。これは、ドキュメントの編集など、同じものを異なる場所に貼り付ける必要がある場合に便利です。

スクリーンショットとスクリーン録画も強化され、専用のユーザーインターフェイスからアクセスできるようになりました。キーのショートカットを覚えるよりもはるかに効果的です。というのも、「スクリーンショットを撮る方法」という記事が我々のウェブサイトで人気記事の一つだからです。

Androidスマートフォンを持っている場合、Chrome OSは、携帯電話の位置を特定して音を消す、テザリングを有効にするなど、日常的なアクションを遠隔で実行できるようになります。

Chrome OSで仕事をしている人はどんどん増えていますが、そういったワーカー向け機能として、Chrome OSのデスク機能(仮想デスクトップ)が生産性向上のためにアップデートされ、ウィンドウ管理が改善され、再起動後も継続して使えるようになりました。

もう少し追加された機能はありますが(詳細はGoogleの公式サイトへ)、上記は私が注目した機能です。近代的なウェブ技術と接続性、そしてGoogleやその他の企業によるクラウドへの移行への絶え間ない努力のおかげで、Chrome OSは強力な存在となりました。

10年の間、ハードウェアのエコシステムはかなり改善されました。Chrome OSは、ささやかな(かつチープな)ハードウェアでデビューしたかもしれませんが、今では非常に高い品質を獲得しています。Galaxy Chromebook 2やLenovo、ASUS、Acerなどのモデルをチェックしてみてください。

Chrome OSは、事実上のOSであり、シンプルで弾力性のあるコンピューティング体験を求めている人なら誰にでも、それが私の両親であろうと、学生であろうと、お勧めします。もちろん、完全に活用するにはインターネット接続が必要ですが、これは10年近く大きな問題にはなっておらず、接続性は今後も改善されるでしょう。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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