Appleの新しいSoC「M1」により、Appleは旧モデルのMacに搭載されていたようなAMD等の専用GPUを使う必要がほとんど無くなりました。Appleが更に自立したいと考えているのはわかりますが、M1に内蔵されたApple自社製GPUがどれ程の性能で、競合他社に太刀打ち出来るのかという問題があります。

ベンチマークに基づくと、NVIDIAのGeForce GTX 1050 TiやAMDのRadeon RX560を越える性能を発揮するようです。詳しくない方もいるでしょうが、正確にはGTX 1050 TiとRX 560はハイエンドGPUとは見なされていません。それらは、エントリーレベルからミッドレンジと位置付けられており、M1がそれらを打ち負かすというのはそれ程驚くことではありません。

ただし、公平を期すために、現在M1を搭載しているApple製コンピューターは従来なら専用GPUを搭載していなかったものです。代わりに、それら過去のモデルではIntelの統合グラフィックスに依存していたため、そもそも大した性能はありませんでした。

しかし、M1が先述のGPUを簡単に打ち負かすという事実は、新しいM1搭載Macコンピューターでゲームをプレイしたり、より高いグラフィック処理性能を要求されるような作業をする場合に、その一部を処理することが出来るようになる可能性を示しています。Appleが将来的に、より高性能なグラフィックスを提供するM1のバリエーションを導入するかどうか興味深いところです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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