SFやアクション映画によく登場するクールなヘッドアップディスプレイは多くの人が存在を認識しているでしょうが、米軍もどうやらそれを望んでいるようです。しかし、このゴーグルは兵士用ではなく、軍用犬に与えられるものというのがミソです。

なぜ犬なの?とお思いの方もいるでしょうが、軍用犬は、基本的に前方を偵察して爆発物のようなものを探す訓練を受けています。しかし、コマンドを出すためにハンドラーを近くに置く必要があることが問題となっています。というのも、人間には犬レベルの嗅覚を持っていないので、「犬がまだ発見していない爆発物を爆発させたのが飼い主」なんてことも起こりえます。

また、犬よりも人間の方が目立つため、敵の攻撃にさらされることも多くあります。ARゴーグルを使うことで、飼い主は犬にリモートでコマンドを出したり、合図の情報を視覚に重ね合わせることもできるのです。また、内蔵カメラによって、飼い主は自分の犬が見ているものをモニタリングすることも可能だとか。

現在のデザインは、犬用のゴーグルを改造したもので、動物の目の保護にも一役買っており、犬も既にゴーグルに慣れているとのこと。実用化には程遠いですが、面白いアイデアだと思います。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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