コロナウイルスの感染拡大を食い止めるためには、接触者の追跡が必要です。これは、衛生当局が接触者を辿ることで体調のヒアリング、PCR検査、隔離など、様々な対応が可能になり、さらなる感染拡大の恐れを防ぐことができるわけです。そのために、感染の経路をトレースしようと、各国で接触確認アプリがリリースされています。そう、日本のCOCOAのように。

接触確認の取り組みの多くは、スマートフォンアプリを介して行われています。しかし高齢者のように、スマートフォンを持っていない、まだフィーチャーフォンを使用している人々にとっては、アプリを使うことはほぼほぼ絶望的です。そこでシンガポール政府は、スマートフォンを持っていない高齢者のために、Bluetoothトラッカーを使用する手法を用意しました。

このデバイスは、シンガポールの接触確認アプリ「TraceTogether」とお互いに通信することができるので、スマートフォンを所有していないユーザーであっても、当局による追跡の取り組みをサポートします。このBluetoothトラッカーを持っている人がウイルスを持っているかもしれない人と接触した場合、詳細を確認する必要があることが通知されるほか、ウイルスを持っていると判断された場合は、トラッカーからのデータをダウンロードして、ユーザーが接触したかもしれない他の人を追跡できるようになります。

潜在的なプライバシーの懸念に対処するために、このトラッカーはWiFiやGPS、セルラー通信の機能を持っておらず、政府から着用者の居場所を常に知ることはできません。データは最大でも25日分しか保持しないとのことで、日本と同様にプライバシーは最大限配慮されています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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