AppleがMacに使用するチップセットを独自に開発しようとしていると何年も前から耳にしてきましたが、WWDC2020で同社は、今後2年間でMacを独自チップに完全移行する予定だと認めました。

しかし、なぜAppleは変更したのでしょうか。元Intel主席エンジニアのフランソワ・ピエドノエル氏によると、転換点はIntelのSkylakeプロセッサ(MBP13/15 2016年モデル搭載)だったといいます。同氏はXplaneのチャットとストリームセッションで、SkylakeにはさまざまなQA(Quality Assurance:品質保証)問題があり、Appleが最終的に独自のチップセットに前進する理由になったと考えていると明らかにしています。

ピエドノエル氏によると、「Skylakeの品質保証は問題以上でした。異常に悪かったです。Skylakeの内部では、些細なことを引き合いに出しすぎていました。Appleのメンバーがアーキテクチャの問題の第一報告者になってしまい、本当に最悪の事態となりました。あなたの顧客が、自身で見つけたのと同じくらいのバグを見つけるというのは、正解に導かれていなのと同じです」。

もちろん、Appleが移行した理由は他にもたくさんあります。他のハードウェアに頼るのではなく、自分でコントロールできるハードウェアが大きな理由でしょう。インテルが製品発売の遅れに直面していたときのように、アップルが他社の言いなりになることもありません。

もちろん、これはインテルの元エンジニアの意見であり、100%正確ではないかもしれないので、とりあえずは話半分で考えることにしましょう。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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