ボーズといえば、ヘッドフォンを作っている会社を思い浮かべるかもしれませんが、ここ数年の間に、スマートグラスで「音の拡張現実」の世界にも足を踏み入れました。しかし、同社はARの世界をこれ以上追求しないと決めたようです。

Protocolに寄せられた声明によると、ボーズの広報担当者は「私たちは多くのことを学びました。主にARにおいては、特定の興味や特定のユースケースに基づいた、説得力のある顧客体験を提供してきましたが、日常的に幅広く使用するためのものではないと理解しました。そこで、サードパーティー開発者向けアプリの開発を中止し、7月中旬以降はサポートしない予定です」と述べた様子。

ボーズがAR分野から撤退しようとしているのは興味深いものです。スマートグラスのコンセプトは、プライバシーがこれまで以上に重要視されるようになった現代、特に私たち同士のつながりが強まっている今日、難しいものには間違いありません。

ボーズはARをやめる最初の企業では有りません。Googleのような大きなテクノロジー企業でさえ、メインストリームの注目を集めることができなかったために、ウェアラブル端末「Google Glass」の販売を中止せざるを得ませんでした。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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