サーマルスキャナーは特別新しいものではありませんし、これまでもその技術は、例えば空港で高熱の病人が飛行機に乗り込まないかの体温チェック等に用いられています。そして現在、その技術はスマートグラスのようなウェアラブル機器にも組み込まれ、中国企業Rokidはそういった製品をアメリカに向けて販売しようとしています。
報道によれば、同社はアメリカに拠点を持つ企業数社に対して彼らの製品の販売を提案したようです。この”T1”と呼ばれるメガネ型デバイスは、最大3メートルの距離から最大200人の体温を同時に検出可能な赤外線スキャナーを搭載しています。これはつまり、COVID-19の症状の一つである発熱を起こした人物を確認する為に市街地に保険当局のスタッフを配備出来るということになります。
このスマートグラスにはQualcomm社のチップセットと12MPカメラが搭載され、AR(拡張現実)にも対応しています。また、Rokid社は顔認証を容易なものにする為のIoT及びソフトウェア・ソリューションも提供しています。とは言え、熱があるからといってその人がCOVID-19に感染している患者である、という事にはならない点には注意が必要です。
発熱は数ある症状の一つに過ぎません。しかし、目に見える要素から病人を除外し、場合によっては追加の検査を行うなど、当局にとっては少なからず有用なものでしょう。そして、ウェアラブルということは一箇所に限定されず移動可能ということであり、より多くの範囲を一度にカバー出来るということになります。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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