すっかり暮らしに溶け込み、もはや生活必需品といっても過言ではないスマホ。通話やメールといったベーシックな機能だけでなく、動画/ゲーム/写真加工など、ひと昔前ではなかなか楽しめなかったコンテンツも充実しています。若い世代のユーザーには、「むしろそっちがメイン」なんていう方がいらっしゃるかもしれません。
Ubergizmo Japan編集部員もその1人。動画配信サイトに入り浸ったり、寝る間を惜しんでソシャゲに没頭したりetc. 休日はもっぱら自宅に閉じこもって、ルーズな生活を送っています。そんな暮らし自体には満足していますが、1つだけ気になる悩みが。それは、スマホがめちゃくちゃ熱くなること。綺麗なグラフィックのアプリで遊んだり、高画質で動画を楽しんだり、スマホが高負荷な処理をするとすぐに熱がこもってしまい、ホッカホカに。「冬ならカイロとして使えるかも!」なんて言っているうちに、うっかり“低温やけど”しかねない勢いです。
熱くなったスマホをすぐに冷やしたいとき、どんな手段がベストなのでしょうか。オーソドックスな方法は、いったん電源をオフにしてしばらく放置しておくことですが、「そんなに長く待っていられない!」という時もあるでしょう。扇風機の風で冷やすのも効果ありそうですが、夏場でもなければ、スマホが熱くなるたびに押し入れから扇風機を引っ張り出すのは面倒です。
スマホをすぐに冷やせて、1年中使える方法はないでしょうか。そう思い、部屋の中を探していると、パッと目に留まったのは冷蔵庫。
これならきっと、スマホをすぐにクールダウンできるはずです。さらにいえば、より温度が低い“冷凍庫”に入れておけば、もっと素早く冷やせます。「スマホが発熱してもこれで大丈夫!」と勝手に安心したUbergizmo Japan編集部員でしたが、ちょっと気になってネットで調べてみると……。
スマホを急激に冷やすことで、寒暖差による“結露”が発生し、内部の電子機器を壊してしまう危険性があるのだとか。しかも、この現象は、外部からの水濡れを防げる“防水スマホ”であっても起こり得るようです。
なんてこった。冷凍庫に入れて冷やすのはダメなのか。でも、故障のリスクさえなければ、この方法が一番早くて楽なはず。それならば、冷やしても壊れない“頑丈なスマホ”を使えばOK! ということで今回も、とにかくタフなAndroidスマホ「arrows Be3 F-02L(アローズ ビースリー)」に登場してもらいましょう。
約1.5メートルの高さからコンクリートに落としても壊れにくい耐衝撃性や、泡ハンドソープで洗えるほどの防水性など、「arrows Be3」の頑丈さはこれまでにもさまざまな形で紹介済みです。今回は、お借りした「arrows Be3」を冷凍庫で冷やすことで、耐低温・耐氷結性能を検証してみました。
凍らせる前に水洗い
検証を始める前に、「arrows Be3」の耐低温&耐氷結性に関する記述を、公式サイトでチェックしてみましょう。「arrows Be3」は、米国の物資調達に用いられる基準“MIL規格”に準拠しており、防水/防塵/耐振動etc. 23項目の試験をクリア。今回の検証に関連するものでは、「-10℃氷結」「-10℃結露」「低温保管(-30℃固定)」の試験を通過しているのだとか。……なるほど。細かいことはわかりませんが、どうやら冷凍庫で冷やしても平気そうですね。
ということで早速、「arrows Be3 F-02L」を冷凍庫に投入……。しようと思ったのですが、冷凍庫にスマホを入れるのは、やはり少々不安です。もちろん「壊れないかな?」という心配はあるのですが、それ以上に「不潔なのでは?」という疑問が。今回はUbergizmo Japan編集部員の自宅にある冷凍庫で検証しているため、普段はお肉やお魚、飲み物なども入っています。「トイレの便座より汚い」と言われることもあるスマホを入れて、食べ物に雑菌が付いたらどうしよう。お腹下さないかな。具合悪くならないかな。だんだん不安になってきました。
ならば、いっそのことスマホを洗ってしまいましょう。冒頭でご紹介したように、「arrows Be3」は、泡ハンドソープや食器用洗剤で“洗えるスマホ”でもあります。電源を切ってキャップを閉めておけば、写真の通りハンドソープで水洗いできるのです。
洗い終わった「arrows Be3」がこちら。まるで新品のように、ピカピカと輝きを放っています。これで、衛生面の不安は解消できました。
スマホを“冷凍”してみよう
「arrows Be3」を入れる“冷凍スペース”の温度も計測しておきましょう。冷凍スペースに10分ほど入れておいた温度計をチェックしてみると、針はマイナス5℃付近を指し示していました。写真撮影の準備中に温度が上がっていたことを考慮すると、実際の温度はもう少し低いと思われます。これならバッチリ冷やせそうです。
あとは「arrows Be3」を入れるだけ。……と思いきや、大事なことを決め忘れていました。冷やす時間の長さです。少し熱くなったスマホを冷却するだけなら、数分で大丈夫なはず。でもせっかく検証するのだから、「arrows Be3」のタフさをしっかりお伝えしたい。今回の検証では、じっくり1時間冷やしてみることにします。
念のため電源をオフにして、いよいよ冷凍スペースに投入。はたして「arrows Be3」は無事に帰ってこられるのでしょうか……。
無事に動くのか? 検証の結果は…
あとは60分後に冷凍庫をチェックするだけ。……なのでしたが、おっちょこちょいなUbergizmo Japan編集部員、検証のことをすっかり忘れてお昼寝してしまいました。「arrows Be3」の存在を思い出したのは、眠りから目覚めて、なんとなく冷蔵庫を開けたとき。検証開始からは、すでに2時間半も経っていました。
急いで冷凍スペースを覗いてみると、そこにはすっかり冷え切った「arrows Be3」が! すぐに取り出して、状態を確認しましょう。
こちらが冷凍スペースから救い出した「arrows Be3」。凍りかけの水滴が、画面のあちこちに付着しています。手に持ってみると、肌触りはとってもひんやり。「arrows Be3」のボディは軽くて丈夫な樹脂材製なのですが、まるでガラスや金属製のスマホを触っているような印象です。ただ、これはこれで、高級感を感じられて良いかもしれません。
裏面にも氷の粒がたっぷり。2時間以上も放置したのだから、当然といえば当然です。いくら頑丈な「arrows Be3」といえど、さすがに今回はダメかもしれません。なにせ、2時間半も凍らせてしまったのだから。恐る恐る、電源を入れてみると……。
何事もなかったかのように起動しました。「arrows Be3」、無事生還です!
Webブラウザを開いたり動画を視聴したりといった操作も、検証する前と同じように行えました。それにしても、水に濡れても壊れない上に“冷凍”しても大丈夫。「arrows Be3」はいったい、どこまで頑丈なのでしょうか……。
まとめ
約5.6インチの大画面を搭載しており、ゲームアプリや動画を楽しむのにもピッタリな「arrows Be3 F-02L」。RAM3GB/ROM32GBと十分な容量のメモリを内蔵しているため、極端に負荷の高い処理を行わなければ、そもそもスマホが“発熱”することもあまりなさそうです。
ただし今回の結果は、いろいろな条件を確認した上で行った“検証”であることにご注意ください。いかに「arrows Be3 F-02L」がタフといえど、冷凍庫の設定や周辺環境などによって条件は異なるため、必ず壊れないとは保証できません。多少手間がかかるとしても、電源を切ったり風を当てたりして冷やす方法が安全といえます。