ビデオ会議アプリのZoomは結構老舗のサービスですが、SkypeやGoogle Hangouts、他の同様のアプリに比べると、あまり主流ではなかったかもしれません。しかし、新型コロナウイルスの感染拡大の結果、自宅で仕事や勉強をすることを余儀なくされた人々の間で、このアプリの人気は爆発的に高まりました。

残念なことに、この人気爆発によって、Zoomのソフトウェアにプライバシーとセキュリティに関してかなりの問題を抱えていたことも発覚してしまい、大きな注目を浴びることになりました。ZoomのCEO、Eric S.Yuan氏のブログ記事によると、今後の機能アップデートを90日間凍結すると宣言しています。

その代わり、絶え間なく持ち上がっているセキュリティやプライバシーの問題を解決することにリソースを集中させるようです。記事によると、「今後90日間、問題の特定、対応、および修正をより効率的に行うために必要なリソースをプロアクティブに提供していきます。また、この過程を通じて透明性を高めることを約束します。われわれは、ユーザーの信頼を維持するために必要なことに集中します」と述べています。

公平を期すために言うと、Zoomはこの人気の急上昇を予想していなかったのでしょう。Yuan氏によると、同プラットフォームのユーザー数は2019年12月には約1000万人だったが、その後急増。3月には2億人になったといいます。ユーザーが他のプラットフォームに移行する前までに信頼を回復できるかまだわからないですが、Zoomの努力に期待したいところです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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