「採用は、恋より難しい。」

そんなキャッチコピーで始まる映画「新卒ポモドーロ」が、2020年2月21日(金)に公開された。舞台は福岡、主人公はアグリテックベンチャーの経営者と、新卒3年目の女性社員。同僚の離脱、元同僚との葛藤、若手社員の抜擢。新たな採用手法に挑戦への喜びと複雑な思いを混在して持つ社員。

観る方々の状況で、感情移入するポイントが複数あるのではないか。

福岡にゆかりのある人たちにとっても、自身の知っている場所が映るのも嬉しいポイントかもしれない。監督の井上博貴氏も福岡出身で、17年製作の短編映画「痣」は、カンヌ国際映画祭でも上映され、「CINEMA FIGHTERS project」第3弾・5人の監督のオムニバスの1人を務め、LDH・佐藤大樹が主演で出演する作品も手がける。

プロデューサーの玉井 雄大氏は、世界的なマーケティングイベント「アドテック東京」にて『U30が語る、これからのコンテンツ作り』にも登壇する実績を持つ注目の起業家でもある。本作品でもある就活映画ブランド「#観る就活プロジェクト」や、「VR演劇」など、映画・演劇に新しいビジネスモデルを持ち込んでいる。

今や、YouTuberとしても大活躍中のカジサックも出演する。

見所は満載だが、経営者には採用と仲間づくり、なぜ事業を始めたのかを問いかけられることだろう。人事担当者には、採用にもブランディングや、マーケティング手法を取り入れ、事業戦略とより紐付けた採用が求められていることを感じさせる。就活生には、どんな風に新卒採用が行われていて、企業側がどんな背景で採用を行い、苦悩しているかを垣間見ることができる。

ぜひ映画館に足を運んていただきたい。地方企業の採用課題、ベンチャー企業経営者の苦悩、就活生の悩み解決など、人間模様が随所で垣間見れる。本当に本当にオススメの映画だ。