最近のソニーは、スマートフォンのフラグシップモデルにおいてなかなか苦戦を強いられていますが、それでも積極的な動きを見せています。そして本来はMWC 2020で発表される予定だった「Xperia1 II」を昨日、YouTube上で発表しました。

Xperia 1IIの最大の変更点は5Gへの対応ですが、今年は多くのスマートフォンが5Gをサポートする見込みであることを考えると、Xperia 1IIが5Gをサポートすると聞いても驚くにはあたりません。他にもQualcommのSnapdragon865チップセットを採用し、前モデルから好評のアスペクト比21:9の6.5インチ4K OLEDスクリーン、Dolby Atmosのサポート、そして新しいカメラなどを搭載しています。

この新しいカメラでは、ソニーはZeissブランドのレンズにT*コーティングを施し、反射を低減します。背面には、16mm f/2.2レンズ、70mm f/2.4レンズ、そして24mm f/1.7レンズを備えた、いずれも12メガピクセルのセンサーを搭載。

これに加えて、4つ目のセンサーとしてiToFセンサーも搭載されます。ToFセンサーとは、距離を測定できるセンサーのことで、ピントがより容易に合わせられたり、奥行き情報を持った撮影画像を保持できたりします。

ちなみに、ソフトウェア面でもXperia 1より提供されてきたプロフェッショナル向け動画撮影アプリ「Cinema Pro」に加え、同じくプロフェッショナル向け写真撮影アプリ「Photography Pro」を新たに搭載。マニュアルでガシガシ撮影したい人向けに、ソニーの人気ミラーレスカメラ「α」シリーズのエッセンスを凝縮したそうです。

ソニーによれば、このスマートフォンには4000mAhのバッテリが搭載されており、最適化された新しいバッテリアルゴリズムの採用でより長持ちするといいます。

ある意味での最大のサプライズは、イヤホンジャックの復活でしょう。「ワイヤレスは遅延が気になる」「高音質な音楽を聞きたい」「ワイヤレスイヤホンは高い」といった声が少なくないだけに、昨今のイヤホンジャックの廃止というスマートフォンのトレンドには、文句も少なくありませんでした。ソニーとしても、ワイヤレスイヤホンを強く推しているだけに、このイヤホンジャックの復活はユーザーのためを思ったサプライズだったことでしょう。

なお、 「Xperia 1II」 は今春リリースとされていますが、価格についてはまだ公表されていません。久々に、各社のフラグシップスマホと比較しても欠点があまりない仕上がりとなったXperia 1II。ソニー復活の狼煙となるか、楽しみにリリースを待ちたいところです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文はこちら