人間と同じように、コンピューターのような機械は熱を持ちすぎると、正常に機能しなくなります。そのため、人間は汗をかいて体を冷やしていますが、これを研究者がロボットに応用したようです。その結果、「汗をかく」ことができるソフトロボットが誕生しました。
このコンセプトがもし実現するとなると、「発汗」により継続的な冷却が可能になるので、将来的には、より多くのロボットが高温の環境で使用できるようになるほか、過熱を気にせずに長時間作業することができると考えられます。
この「発汗」するソフトロボットを作るために、研究者たちは温度によって伸縮する樹脂で指を制作。この指には、摂氏30度以上の温度でしか水を出さない微小な穴が開けられており、低温の場合では、人間と同じように水を中にキープできることを意味しています。
しかし、この技術を実現する前に、克服しなければならないハードルがいくつかあります。例えば、水で滑りやすくなっているときに物をどうやって掴むのか、水がなくなったときにどうやって補給するのかといったところです。
論文の共同執筆者であるRobert Shepherd氏によると、こうしたロボットは人間の特性である「飲む」を取り入れる必要があるかもしれないとしています。「私は今コーヒーを飲んでいる。汗をロボットがコントロールするためには、飲むこともできる必要があると思います」。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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