ようやく発表されましたね。4カ月も前の6月にはすでにレンダリング画像がリークされていたGoogleの最新フラグシップ「Pixel 4/Pixel 4 XL」がようやく正式に発表となりました。

やはり注目は、近年のスマートフォンのトレンドであるカメラ機能でしょう。数年前から複数のカメラを搭載することがスマホのトレンドでしたが、Googleはトレンドを無視してPixel 3aまでシングルカメラを貫いてきました。それでもトップクラスのカメラ性能と評価されてきたPixelシリーズですから、デュアルカメラ化することで性能が大幅に向上する可能性もあるでしょう。

その一端が表れているのが、「Capture the cosmos.(宇宙を撮ろう)」と銘打たれた進化した夜景撮影モード。4分間に及ぶ写真撮影で天の川を撮影できるというのです。4分も待てない…?

いえいえ、もちろん実際に4分かかるわけではなく、15秒の露光時間で16枚の写真を撮影、15×16=240秒(4分)の撮影ということのようです。天の川すら撮影できるスマホカメラですから、おそらく通常の夜景も高評価を得ていたPixel 3以上の実力を備えているはず。搭載しているデュアルカメラは、16MPと12.2MP。16MP望遠カメラは、F値2.4で1.0μmピクセル幅。12.2MP広角カメラは、F値1.7で1.4μmのピクセル幅です。

望遠は超解像技術により、望遠しても破綻が少なく綺麗に撮影可能。好評のポートレート撮影についても、望遠カメラと広角カメラの画角差を生かし、より精度高く”ボケ”を実現。また「Frequent Faces」では、顔がしっかり笑顔になっている状況をきっちり写真として残してくれます。また、露出差の大きい夕焼けの逆光といった写真についても、明るすぎる夕焼けを暗く、暗い人の顔を明るくしやすい新たな調整機能を用意。簡単にHDRのような写真を残すことが出来ます。

もう一つ、事前リークの段階から話題になっていた新機能が実際にお披露目されました。そう、ジェスチャー操作の「Motion Sense」。

タッチパネルを操作せず、Pixel 4の前に手をかざすだけ。音楽の曲送り・曲戻しや、アラームのスヌーズや消音など、画面に手を触れることなくスマホを操作できます。「操作できるのはそれだけか…」とも思いますが、Googleのことですからアップデートで色々と操作できるアプリは増えるはず。料理中や手を洗った直後など、画面を触りたくない、と思っていたシーンでジェスチャーでスマホを操作できるのは新鮮ですよね。(※ちなみにこの機能、日本では法制上使えないとされています)

また、Appleと同様に指紋認証を廃止し、顔認証に移行しました。ディスプレイ内指紋認証を期待したいところでしたが、これは残念。Googleは、Titan Mと呼ばれる、サーバーにも使われているセキュリティチップのスマホ版を搭載したことで、高度なセキュリティを達成していると主張しています。

カラーは3色。Oh So Orangeと呼ぶオレンジ色(ピンクっぽくも見えるけど)と、無難な黒の「Just Black」、純白な「Clearly White」です。また、その他スペックですがPixel 3と同様にUSB Type-C(3.1 Gen1)を搭載しており、Qi規格に対応。Wi-FiはIEEE 802.11 a/b/g/n/ac(2×2 MIMO)でWi-Fi 6には非対応、Bluetooth 5.0となっています。

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Pixel 4のサイズは、5.7インチ有機ELディスプレイ(19:9、FHD+)を搭載して147.1 × 68.8 × 8.2mm。Pixel 4 XLは、6.3インチ有機ELディスプレイ(19:9、QHD+)を搭載し、160.4 x 75.1 x 8.2 mmです。ちなみにディスプレイは、「Smooth Display」と呼ぶ90Hz動作に対応、ヌルヌル動く気持ち良い操作感を体感できるようです。これは結構嬉しいかも。

バッテリーは、Pixel 4が2800mAh、Pixel 4 XLが3700mAh。CPUやメモリは共通化しており、前者がSnapdragon 855(2.84 GHz + 1.78 GHz, 64-bit Octa-core)、後者がLPDDR4の6GBです。ちなみに、専用の「Pixel Neural Core」を搭載しており、機械学習による処理性能の高速化も図っています。ストレージは、64GBモデルと128GBモデルの二択。

Pixel 4のお値段は、64GBモデルが799ドル(約8万7000円)、128GBモデルが899ドル(約9万7800円)。Pixel 4 XLは、64GBモデルが899ドル(約9万7800円)、128GBモデルが999ドル(約10万8700円)。

さあ皆さん、最高峰のスマホカメラを買うかどうか、考えてみませんか?