カナダ・モントリオール発の電子音楽&デジタルアートフェスティバル「MUTEK」。日本でも2016年から開催されおり、初年度は渋谷の3会場で、2017年と2018年は日本科学未来館を会場に、テクノロジーを用いた最先端アートと音楽が融合した独特のカルチャーを作り出してきた。
2019年は舞台を渋谷に戻して、12月11日(水)~15日(日)までの計5日間にわたって開催される。会場は、10月にこけら落としを迎えるLINE CUBE SHIBUYAや渋谷ヒカリエ ヒカリエホール、渋谷ストリーム ホール、恵比寿リキッドルーム、Ubergizmo Japanでも取材したクリエイティブスペースEDGEofの計5か所。

9月26日には第一弾ラインナップが発表され、ライゾマティクスの真鍋大度と京都大学/ATR(国際電気通信基礎技術研究所)の神谷之康研究室が共同制作したオーディオヴィジュアルインスタレーションや、有機的なオーディオビジュアル体験を空間上に創出する2人のカナダ人アーティスト「Push 1 stop & Wiklow」のライブなど、15組のパフォーマンス・展示がアナウンスされた。

こうしたライブパフォーマンスやインスタレーションにとどまらず、 カンファレンスやワークショップ、エキシビジョンなど、様々なプログラムが展開されるのもMUTEKの魅力だ。

「MUTEK」というタイトルは「MUSIC」+「TECHNOLOGY」から来ているが、2018年には「ブロックチェーンにおける芸術の創造、体験、獲得」というパネルディスカッションが設けられるなど、電子音楽ファンはもちろん、クリエイティブコーディングや先端科学といった話題に能動的なすべての“テックファン”にオススメできるイベントとなっている。2019年のワークショップは内容がまだ明らかになっていないが、テクノロジーを用いたアート表現に興味のある方は、その手法に触れるチャンス。注目したい。

チケットは9月26日から発売されており、人気の5日間パスは売りき必至。購入はお早めに。

[関連リンク]MUTEK.JP – 電子音楽 × デジタルアートの祭典『MUTEK』