数年前にAppleがiPhone 6sと6s Plusを発表したとき、Appleは3D Touchというハードウェア機能を紹介していました。これはディスプレイを押した圧力を感知するものです。これは有望な機能のようにも思えましたが、実際にはあまり活用されていませんでした。

そんな状況でしたから、以前から噂ではAppleが3D Touchを今年のiPhoneには搭載しないのではないかと言われており、ついにそれが今回現実になった格好です。同社はiPhoneイベントでこの機能について一切触れず、発表されたiPhone 11、11 Pro、11 Pro Maxのスペックを見ると3D Touchが搭載されていないことが分かります。

その代わり、AppleはiPhoneにHaptic Touchを搭載しています。これはAppleによる3D Touchの新しいアプローチで、去年のiPhone XRで初めて披露されました。機能的には3D TouchとHaptic Touchはほとんど変わりませんが、3D Touchは圧力の段階を取れるのに対して、Haptic Touchでは長押ししかイベントを取れません。

3D TouchとHaptic Touchが並行してきたこれまでの状況では、アプリ開発者もどちらに集中していくべきなのか分からなかったため、このように方向性が示されたのはいいことなのではないでしょうか。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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