デュアルスクリーンなLG G8x ThinQは大衆に受け入れられそう?

モバイル業界がスマートフォンのディスプレイの拡張について模索する中、LGは「戦略的な革新」に焦点を当てるため、折りたたみディスプレイには深入りすることを控えています。これは、つまり、同社はすでに実証された技術にのみ投資を行うというスタンスです。

この1年ほどでお披露目されてきた折りたたみディスプレイはとても印象的な偉業ではありますが、今のところ製品として完全に確立されたわけではありません。サムスンの「Galaxy Fold」とファーウェイの「Huawei Mate X」が発売されていくことで、一般市場からのフィードバックが可視化されていくことでしょう。

LGはすでに、「LG V50 (+5G) Dual Screen」という2画面端末をローンチしています。これはスマートフォンケースにもなるセカンドスクリーンとスマートフォン本体を接続するという製品でした。

これは折りたたみディスプレイほど見た目に魅力的ではなく、しかも閉じたときにはスマホとして使えません。しかし、比較的低価格で画面の表示領域を2倍にできるというメリットはあります。同社は折りたたみ/巻取り式のOLED TVを手掛けているため、折りたたみディスプレイ自体が技術的な障害点であるわけではありません。

というのが今年3月の話でしたが、時間が飛んでIFA 2019。同社は大衆向けのデュアルディスプレイスマホとして「LG G8x ThinQ Dual-Screen」を発表しました。

LG G8x

今回、LG G8xとセカンドスクリーンはUSB-Cで接続されます。セカンドスクリーンとワイヤレスで接続していたV50と異なり、より安価な接続方式だといえます。しかし、これによりボトムのベゼルは少々太くなってしまいました。

LGは前回の製品から学びを得たようです。スマホを閉じている間に何か通知が来た場合、少なくとも何か通知を見せられるようにしたとのこと。完璧な方法ではありませんが、例えば何が今話題なのかをチェックしようとするたびにスマホを閉じたり開いたりするよりかははるかに優れています。

横向き2画面で使用するとちょっとニンテンドーDSに似ています。やりたいことによっては役立つこともあるのではないでしょうか。ボタン配置をメインスクリーンとサブスクリーンに分けられるゲームなどに向いていると思われます。キーボードの表示領域としても利用できます。

ドキュメントやページを2画面で閲覧すると、より効率的でしょう。しかしおそらく、この用途としては2画面ディスプレイより折りたたみディスプレイの方が優れています。しかし、デュアルスクリーンだとテーブルなどに立たせられるので、セルフィーやビデオログなどに便利と思われます。

デュアルスクリーン上で複数のアプリを動かせるのも便利な点です。例えばEメールとカレンダー、もしくはGoogleマップとメモなどです。LGはこうした機能のために“足”を使って仕事をしたようですが、Googleはこのような機能をAndroid自身でサポートしていくことを約束しました。こうしたマルチスクリーンに対応するアプリが増えてくるといいですね。

2つのディスプレイはノッチを含めて全く同じで、おそらく同じ工場で作られた同じディスプレイなのだと思われます。

LG G8xのスペックハイライト:

・Qualcomm Snapdragon 855
・ディスプレイ: 6.4インチ 19.5:9 FHD + OLED FullVision (2,340 x 1,080 / 403ppi)
・生体認証: ディスプレイ内指紋認証
・メモリー: 6GB RAM / 128GB / microSD (最大2TB)
・デュアルリアカメラ: 標準画角の12MP (F1.8 / 1.4μm / 78˚) + スーパーワイドの13MP (F2.4 / 1.0μm / 136˚)
・セルフィー: 32MP (F1.9 / 0.8μm / 79˚)
・バッテリー: 4,000mAh
・OS: Android 9.0 Pie
・寸法:3 x 75.8 x 8.4mm 重量:192g
・通信: Wi-Fi 802.11 a, b, g, n, ac / Bluetooth 5 / NFC / USB Type-C (USB 3.・1 Compatible)
・カラー: Aurora Black
・32-bit Hi-Fi Quad DAC / IP68 防水防塵性能 / HDR10 / Qualcomm Quick Charge MIL-STD 810G Compliance / FM Radio

以前にレビューしたLG G8 ThinQから見ると、いくつか際立っていることがあります。まずディスプレイは6.4インチと巨大化(G8は6.1インチ)。バッテリー容量も4000mAhに達していますが、駆動時間を考える上では2つ分のディスプレイを動かす必要があることは考慮するべきです。LGはデュアルスクリーンでも1日中バッテリーが持つとしていますが、当然使い方にはよってきます。

LG G8のスペックは紙面上では魅力的ではありませんでしたが、実際に試してみると特に超広角の写真がきれいに撮れることが分かりました。

新しいG8xは全く異なるカメラ構成のため、カメラについては新たに評価をしないといけません。

発売価格が分からないと現時点で評価を下すことも難しいですが、LG Gシリーズは手頃なお値段で作られてきました。アメリカでは3月に899ドルで発売されたG8が今では500ドルに値下がりしています。

LG G8xは大きなディスプレイを持つ魅力があり、そしてデュアルスクリーン端末としても手を出しやすそうです。折りたたみディスプレイをベストとするならこれはベストではないかもしれませんが、価格的に余裕がある範囲においてはデュアルスクリーンという選択肢は最適かもしれません。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

原文はこちら