多くの人は、ファーウェイが米国企業との取引を禁止されたことで、同社の業績に多大な悪影響を与えると考えていました。ブランドイメージの毀損以上に、ファーウェイが多くのコンポーネントやソフトウェアを米国の企業から調達している事実、これが目下の課題と思われていたんです。

その影響から、世界最大のスマートフォンベンダーになるというファーウェイの野望に終止符が打たれるのではないかと思われていましたが、BBCの報道によれば、ブラックリストに載せられたにもかかわらず、ファーウェイのスマートフォン販売は約20%増加したようです。

同社は2019年上半期のスマートフォン売上が23%もの増収を記録したと報告しており、出荷台数ベースでも24%増を記録しました(アナリストは30%増の予測を出していたが、この数字は的外れだった)。

ファーウェイの梁華会長は「今年前半に構築した基盤を考えると、エンティティリストに追加された後も成長を続けています。これは決して、今後困難がないという意味ではありません。短期的には(貿易摩擦が)成長のペースに影響を与えるかもしれません」と語っています。

ファーウェイの問題は決して終わったわけではありません。厳密にはまだ、米国のエンティティリストに載っており、全面的に米企業との取引が再開できたわけではありません。米国企業はファーウェイと取引するライセンスを申請できるようになりましたが、この問題は今後どうなるのでしょうか。

編集部が日本向けに翻訳編集したものです。

原文はこちら