スマートフォンは、世界中のメーカーが作った部品から組み立てられています。部品のサプライヤーが多様化していくのは理にかなっていますが、一方で世界のどこかで情勢が悪くなった際には部品の一部の生産状況が悪化する恐れもあります。そして、Appleはこの問題にぶつかりそうです。

ロイターの報道によれば、日本がスマートフォンに用いる材質の輸出制限を強化する考えを示していることから、Appleは2019年のiPhoneの製造で供給不足になる恐れがあるということです。

これは日本から韓国への、フッ素化ポリイミドや高純度フッ化水素といった物質の輸出を制限するというものです。

これらの物質はスマートフォン用ディスプレイや、回路の抵抗、半導体の製造に使われます。この輸出規制が意味するのは、日本の輸出業者が韓国にこれらの物質を輸出したい場合、通過に約90日かかる厳しい輸出許可を得なくてはならず、結果的にビジネスが後ろ倒しになるということです。

この規制がAppleにどれほど影響を与えるのかははっきりしませんが、iPhoneやApple WatchのOLEDディスプレイをサムスンが製造していることを考えると多少なりともインパクトはあると考えるべきでしょう。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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