ソニーのスマートフォン「Xperia」事業は長く赤字が続いています。Xperia事業から撤退しようとするという噂もたびたび出ている中、同社は新型スマートフォンを発表するなど取り組みを続けてきましたが、今後は4つの市場でのみ販売する予定のようです。他の市場から撤退することで、より事業を持続できるようにする狙いがあるようです。
同社社長兼最高経営責任者(CEO)の吉田憲一郎氏は、Xperia事業はエンターテインメントに焦点を当てたソニーのアイデンティティの中心的な存在だと述べました。「スマートフォンはエンターテインメントのハードウェアであり、ハードウェアブランドを持続するために必要なコンポーネント」としています。また同氏は、若い世代はテレビを見なくなったと指摘したうえで、「彼らの最初の接点はスマートフォンになった」と説明しました。
ソニーは、かつてスマートフォン市場の巨大プレイヤーでしたが、今となってはその影もありません。Xperiaの前年同期の出荷台数はわずか650万台で、約9億ドルの損失を計上しています。同社は今週の投資家向け説明会で、香港、欧州、日本、台湾の4市場に集約する予定であると認めました。
これにより、中東やオーストラリアのような市場はあまり重要視しなくなるでしょう。今回の取り組みが期待通りの結果をもたらすかどうかは、全く別の問題です。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
原文はこちら