最近のセキュリティカメラは、単なる監視映像を録画するものではなくなってきています。いまや映像から物体や人を識別するほどで、プライバシーの侵害の問題も出てきています。しかしどうやら、このカメラのAIは意外と簡単な方法でだませそうです。

ベルギーのKU Leuven大学の研究グループは、AIによる人認識を簡単に妨害する方法を編み出しました。なんと、ありふれた写真を紙に印刷して体の前に掲げるだけ。

この方法を紹介しているビデオでは、写真が体の前にあるかどうかでAIが人を認識できたりできなかったりしている様子が分かります。写真を持っていない人物や、映像内の他の物体は正常に認識できていますが、写真を体の前に持っている人物だけは人と認識することができていません。

AIの認識を妨害する方法はいろいろあり、例えば「ノイズ」を生成することでAIを混乱させる手法などもあります。将来的にはこうした妨害にも耐えるAIになってほしいものですが、現在のところ「ビッグブラザー」から自身を守るには有効な手段のようです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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