東京のGROOVE X社は、家の中を歩き回ったり、ハグを求めてきたりするロボット「LOVOT」(ラボット)を発表しました。ラボットは暖かなぬいぐるみのボディと大きくてチャームな目を持ったロボットです。見た目としてはペンギン、あるいはフクロウといったところ。

ラボットは、床を掃除したり、雑用をこなすロボットではありません。文字通り、歩き回り、ハグを求めてくるだけです。これはさまざまなお世話を必要とするペットの代替となるのかもしれません。

ラボットのデザインは、フォーミュラ1のレースカーのデザインやソフトバンクのPepperのデザインを手がけた林要氏によるもの。「このロボットの全ては愛着を生み出すように設計されています」と、それ以外の機能は持たせていないことを林氏は言います。「実際、ただ邪魔になるだけかもしれません」と林氏。

ラボットは喋りませんが、さえずるように音を発することはできます。音楽を流したり、複雑なタスクをこなすということはできません。この「両目」は無意識的な目の動きを模倣できるよう、6枚のグラフィカルレイヤーで作られています。目には強力なセンサーが配列されており、小さなペットに
期待するような自律性を可能にするといいます。埋め込まれたセンサーは工業レベルアプリケーションに用いられているものです。

ロボットによって生み出される熱は表面に伝わり、抱っこするのちょうどいい温度になります。タッチを検出するセンサーは、ラボットのボディに50個も埋め込まれています。ボディ内には3つのカメラも内蔵し、周囲の状況把握と1000人までの人物記憶、同時に100人までの識別に対応できます。愛されロボットとしてはかなり高性能なラボットですが、問題は価格。本体2体セットの本体価格が59万8000円(税抜)で、さらに月額が1万9960円(税抜)かかるとしています。本体1体の場合は本体価格が34万9000円で、月額9980円。12月から予約を受付開始し、2体セットは2019年秋冬、1体販売は2020年中の販売を予定するとしています。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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