日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、アメリカの大都市圏で需要が伸びている電動スクーターのシェアリングエコノミー。まだまだ市場として成長途上にありますが、すでにUberなどのモビリティ事業者が買収を計画しているようです。ソフトバンクが筆頭株主になったことで認知が広がったUberですが、その資金を使ってか、2つの電動スクーターのスタートアップと買収交渉を行っている模様です。
インフォメーションの記事によれば、Uberは数百億ドル程度で電動スクーター大手のBirdと買収に向けた議論を進めている模様。一方で、その会談が終わった足で、BirdのライバルであるLimeとも話し合いの場を持っているようです。
Lime自体には、すでにUberは一部出資しており、株式も少数ながら取得しています。Uberはこの動きをさらに加速させたいと考えており、年内にはLimeかBirdのどちらかを傘下に収めたい模様です。一方で、BirdのCEOであるTravis VanderZandenは、「売り物ではない」と語っています。ただ、Uberとの交渉自体を否定しているわけではなく、交渉戦術の一つとして見る向きもあります。
LimeとBird、どちらに転ぶのかはともかく、中国でシェアサイクルの波がいったん落ち着き、日本もドコモ・バイクシェアが一強の様相を呈する中で、新たな簡易的な移動手段である電動スクーターがどこまで市場を形成していくのか、楽しみにしたいところです。だって、便利そうだもん。
この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。
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