幕張メッセで開催されているInterBEE 2018で、ドコモが次世代通信規格「5G」を活用したライブストリーミングビデオのデモンストレーションを、トラックを活用して行いました。

このトラックはInterBEEでの演出にとどまらず、日本全国を走り回るようです。トラックの内部は巨大スクリーンで覆われており、4面すべてにソニーの短焦点プロジェクターで映像を投影しています。残念ながら会場には5G基地局を設営できず、事前の録画映像を投影しているとのこと。

台湾から東京への4Kライブストリームの録画は完璧なもので、消費者体験としても素晴らしいデモンストレーションでした。日本市場では解像度を特に重視しており、NHKが1080p、4K、8K放送を世界初で開始するのは驚きではありません。技術面で言えば、5Gで4K放送できることはパフォーマンスとして驚きではありません。むしろ8Kストリーミングをやってもおかしくない技術的な性能ですから。

世界中の通信事業者は、5Gの商業利用を前倒しして進めています。アメリカでは2019年のロンチを目指しており、日本でも2020年に、オリンピックに合わせて商業利用がスタートするとみられます。

ピーク時の速度は消費者にとってわかりやすい5Gの性能ですが、現実的には平均速度が向上することでユーザーの待ち時間を短縮できます。データのダウンロード時間はもはやあまり問題はなく、むしろ遅延時間の短縮が、ユーザーにとって「知覚されるパフォーマンス」に影響を与えるパラメーターの一つです。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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