「液体金属」といえば、もしあなたが古い世代であれば、それをJames Cameronのターミネーター2の敵役を思い出すかもしれません。そして、我々はそんな世界にまた一歩近づいたかもしれません。英国の研究チームが、プログラミング可能な液体金属を実際に作り出しました。

これはサセックス大学とスウォンジー大学の科学者が開発したもので、液体金属に電荷をかけることで形状を変えられるとしています。彼らの実験では、文字やハート型などの3D形状にひねったり、再構築したりすることができました。

サセックス大学のプロジェクトに取り組んでいる研究者のYutaka Tokuda氏によれば、「これはプログラムできる液体状の物質という新たな分類です。制御によりシンプルな水滴の形からさまざまな複雑な形状へ動的に変化させることができます」といいます。

Tokuda氏は、これがソフトロボットやフレキシブルディスプレイなど、将来の他の技術の創出にどのようにつながるかについても言及しています。
「この研究は初期段階にありますが、液体金属を細かく2D制御できるという説得力のあるエビデンスに、我々は興奮しています。コンピュータグラフィックス、スマートエレクトロニクス、ソフトロボティクス、およびフレキシブルディスプレイといった潜在的な用途が見込めるでしょう」(同氏)

プログラムで制御できる液体金属の実用化が見られるまでにはしばらく時間がかかるかもしれませんが、その研究は間違いなく有望でしょう。

編集部が日本向けに翻訳編集したものです

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