Lenovoは、軽量薄型の15.6インチワークステーションノートPCThinkPad P1を発表しました。ワークステーションながら厚さは18.4mmで、重量も1.7kgと軽く、高解像度のディスプレイオプションや大容量のRAMやストレージを搭載可能としています。

デザイン

筐体デザインは2018年のX1 Yogaに似ています。狭額縁な15.6インチディスプレイを実現しており、X1 Yogaに比べてもわずか1mmほどしか厚くなっていません。

見た目には、他のThinkPadがダークグレイを採用しているのに対し、P1はブラックを採用しているため、見分けが付きやすいです。この塗装はちょっとプレミアムなオーラ感を演出しています。

ガラス製のタッチパッドも高級感を演出する一部となっています。ガラスは他の素材より手触りがスムーズで、非常に長い期間快適な操作が期待できます。

通常のThinkPadと同じく、矢印キーを右下に備える1.8mmのキーストロークのThinkPadキーボードを搭載します。オプションで指紋認証センサーも選択可能です。

P1は130Wで動作します。これは同サイズのマシンに比べて35%ほど省電力です。このモデルはプロセッサがUSBの給電規格の最大値に達しているため、USB Type-Cでの充電はできません。

ポートには、
・Thunderbolt 3×2
・USB 3.1 Gen1×2
・HDMI 2.0×1
・Miniギガビットイーサネット×1
・マイク/ヘッドフォンジャック×1
・スマートカードリーダー2(オプション)×1
を用意します。

主要なスペック

ワークステーションというだけあり、最上位スペックは一般的なノートPCよりハイスペックになっています。
・CPU:Xeonもしくは第8世代Core i9
・RAM:最大64GB(32GB×2)
・ストレージ:最大4TB M.2 SSD
・グラフィックス:NVIDIA Quadro P2000選択可能
・OS:WindowsもしくはLinux

スペックを見れば分かるように、P1はパワーが必要なクリエイター向けアプリに特化しています。重要なことは、搭載しているドライバーが名だたるソフトウェアベンダー(ISV)に認証されているということです。

ISV certifications: ArcGIS®, AutoCAD®, CATIA®, Creo®, Inventor®, Microstation®, NX®, PDMS®, Revit®, Solid Edge®, SolidWorks®, Vectorworks®

Quadro P2000を他のコンシューマー向けノートPCと比べるならば、GeForceで同じPascalアーキテクチャ、CUDAコア数を持つものと比べるべきです。この場合でいえば、GTX 1050がそれに当たります。

ディスプレイには、10bitカラー表示が可能な、AdobeRGB100%で400nitの明るさを持つ4Kディスプレイや、1080p/300nitの安価なディスプレイオプションを選べます。

また、オーディオにはDolby Atmosを備えます。

バッテリー容量は80Whで、急速チャージに対応します。135WのACアダプターを用いると、約1時間で0%から80%まで充電可能としています。1分当たり1.06Whを充電するというスピードは、これまでテストした中で最速だったThinkPad T480sをわずかに超えるスピードになります。

編集部が日本向けに翻訳編集したものです

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