台湾のTSMCは、システム上にコンピュータウイルスを発見し、チップセットの生産を一時的に停止したと先日発表しました。Bloombergの新たな報道によれば、同社はそれ以来、事件についての詳細な情報の提供に、前向きに取り組んでいるとのことです。
彼らのシステムに感染したウイルスは、2017年のランサムウェア「WannaCry」の一種だと思われます。あるサプライヤーがウイルスに感染したソフトウェアをTSMCのネットワークに接続した時に、感染が起きたようです。
この感染は、ウイルススキャンを実行していれば簡単に避けられたでしょう。しかしそれを怠ったために、そのウイルスは彼らのネットワークに感染し、台南、新竹、台中にあるシステムや施設全体に広がってしまいました。TSMCは、このウイルスが同社のオペレーションにどれほど大きな影響を及ぼしているかについて述べていませんが、いずれにせよ、TSMCの評判は明らかに傷つきました。
問題は、TSMCが2018年のiPhone向けチップセットの唯一のサプライヤーといわれる中、これがAppleにどのような影響を与えるのかということです。影響は最小限にとどまると考えている人もいます。Maxim Groupのアナリスト、Nehal Chokshi氏は「数日の生産の遅れ程度」と述べています。
編集部が日本向けに翻訳編集したものです
原文はこちら