🔍 主要仕様とデザイン
新しい iPad Pro は、薄型化をさらに推し進めた設計を採用。11インチモデルは 厚さ 5.3mm、13インチモデルは 5.1mm と、先代以上にスリムな筐体を実現している。ディスプレイには「Ultra Retina XDR OLED(タンデム OLED)」方式を採用し、120Hz 対応の ProMotion や True Tone、ピーク輝度 1,600nit(HDR 表示時)など高水準な表示性能を備える。 
内部に搭載される新 SoC「M5」 は、10 コア構成(4 パフォーマンス+6 エフィシェンシー)と 10 コア GPU を搭載し、レイトレーシング対応 3D レンダリング性能では前世代比で最大 1.5倍、AI 処理性能(Neural Engine)では 最大 3.5 倍 の向上を謳っている。 
メモリ構成は 8GB → 最大 12GB に底上げされ、ストレージは 256GB、512GB、1TB、2TB のラインナップを維持。 
充電性能も強化され、最大 60W 急速充電 に対応。30分充電でバッテリー容量の半分を回復可能との仕様も明記されている。

📶 接続機能・通信性能
セルラーモデルには Apple 製のモデム「C1X」が搭載され、従来比で約 30% 高速化 した通信性能を提供するとのこと。さらに、無線通信には「N1」チップを用い、Wi-Fi 7、Bluetooth 5、Thread に対応する設計となっている。 
また、iPadOS 26 をベースとしており、UI が “Liquid Glass” という新デザインに刷新され、ウィンドウ操作・ファイル管理・プレビューアプリなどが強化されている。 
💰 発売・価格
•発売日は 10月22日
•11インチ Wi-Fi モデルは 999ドル から、Cellular モデルは若干上乗せ
•13インチモデルは 1,299ドルからという構成で展開される予定
価格帯は前世代とほぼ同等に据え置かれており、性能アップを図りながらコストパフォーマンスも維持しようという戦略が読み取れる。 
✅ 総評:設計は控えめ、内部進化が主軸
外観や基本構造は先代 iPad Pro(M4)を踏襲しているが、内部仕様—特に AI 性能・グラフィックス性能・通信性能—において飛躍的な強化を果たしたアップデート版である。レイトレーシング対応 GPU、強化された Neural Engine、Wi-Fi 7 / C1X モデム搭載といった進歩は、クリエイター用途や AI を活用するワークフローには大きな魅力となる。
ただし、この進化を十分に活かすには、アプリ側の最適化・熱設計・バッテリー運用効率など周辺要件が鍵になるだろう。特に、AI 機能強化が目立つ中で、現実にどの程度の “体感性能差” をユーザーが得られるかがレビュー評価の焦点となる。
ガジェット好きにとっては、この M5 iPad Pro は次世代性能を試すうえで非常に興味深い一台であり、その初期レビュー・実用性の検証に注目したいモデルだ。