Googleの公式計算アプリ「Calculator」が、バージョン9.0で新デザイン「Material 3 Expressive」を採用し、大幅に刷新されました。このデザインは、ChromeやGmailなどに順次導入されている最新ビジュアル標準で、統一感のあるモダンなUIへと進化した点が特徴です。

見た目の刷新ポイント
•キーのサイズ拡大・間隔を最適化し、画面の活用効率がアップ。入力しやすさに寄与する設計です。
•フォントが細身に変更され、結果表示部の枠もなくなることで、よりすっきりした印象を実現。
•計算履歴をワンタッチで表示できる新アイコンが追加され、以前のようにメニュー操作やスワイプに頼る必要がなくなりました。

一部操作系に変更あり:科学関数のアクセス形式が変化
•以前は画面上部に並んでいた「平方根」「π」などの科学計算キーが非表示になり、ボタンタップで表示するスタイルへと変更されました。
•よりシンプルで洗練されたUIという狙いですが、頻繁に科学関数を使う人にとっては手間が一段増えた感覚があるかもしれません。

タブレットや横画面への対応にも改良
•横表示時(ランドスケープモード)では、AC(クリア)、括弧、%、÷といったボタンが上部にまとめられ、左寄り配置に変更されました。
•タブレット利用時もより大きく手が届きやすい配置となり、画面サイズに応じた操作性の改善が図られています。

新しい統合スタイルと実用性を両立する狙い
Material 3 Expressiveの導入により、Calculatorは他のAndroid標準アプリとの統一感を強化しつつ、視認性・簡易操作性の向上を図る方向へシフトしています。
一方で、上級者向けの科学関数へのアクセス性低下は、一部ユーザーにとっては不便さを感じさせる変更です。用途によって賛否が分かれるかもしれません。
この新バージョン9.0は、現在Google Playストアで段階的に配信されており、数週間以内にすべての対応端末へ展開予定です。