NvidiaはGamescom 2025にて、クラウドゲーミング「GeForce NOW」サービスの最大規模となるアップデートを発表しました。Blackwellアーキテクチャ採用のRTX 5080クラスGPUと新たなクラウドストレージ機能の投入により、性能・拡張性・品質のすべてが飛躍的に向上します。
RTX 5080クラスの性能強化:映像美と低レイテンシで新境地
•最大5K/120fpsのストリーミングに対応するDLSS 4によるMulti-Frame Generationや、1080pで最大360fpsの超低遅延モードを搭載。Nvidia Reflexにより、反応速度は30ms未満を実現し、PS5 Proを上回る性能を備えます。
•Cinematic-Quality Streaming(CQS)モードを導入し、10ビットHDR、4:4:4クロマサンプリング、高精細なAV1エンコードなどで、映像表現を大幅に美化します。
•処理性能は62テラフロップス、フレームバッファ48GBという強力スペックで、旧世代サーバー比でフレームレート2.8倍、最新コンソールの3倍以上の処理能力を誇ります。
デバイス対応拡大:Steam DeckもLG TVも“次世代クラウド機”に
•Steam Deckでは60fps→90fpsへパフォーマンス向上。
•LG製OLED/Tvやモニターでは4K/120Hz、場合によっては5K/120Hzに対応し、クラウドだけで高フレームかつ高解像度表示が可能になります。
•Logitech製レーシングホイールなどの周辺機器への対応強化も特徴です。
Install-to-Playとクラウド保存:ゲームライブラリが爆増
•新たに導入された「Install-to-Play」機能により、ユーザーはゲームをクラウドにインストール可能になり、即座に起動可。
•対象はすでに2,200以上のSteamゲームを含むサービス負担のライブラリが4,500タイトル規模へと倍増します。
•Ultimate/Performanceメンバーには100GBの無料クラウド保存領域が提供され、追加で200GB〜1TBまで有料で拡張も可能です。
料金据え置きと地域拡大:変わらずに強化された価値
•これらの大幅なアップグレードにもかかわらず、Ultimateは月19.99ドル、Performanceは月9.99ドルの価格を維持。年額プランも用意されています。
•インドなど地域拡大も進行中で、Brothers Pictureとの提携により11月にはインド展開を予定。
総括:クラウドゲーミングの“新時代”が幕を開ける
今回のアップグレードにより、GeForce NOWは単なる配信サービスから、**コンシューマーの手元を超えた“ハイエンドPC体験のクラウド化”**へと変貌します。高性能・美麗な映像・低レイテンシ・ライブラリの自由度など、あらゆる面でコンソールを凌駕する可能性を秘めた本格進化です。ガジェット好きなら見逃せない未来が、ここに具現化しました。