Honorが中国市場向けに投入した「Watch 5 Ultra」は、チタン合金ボディと高性能スペックを両立させたプレミアムスマートウォッチだ。標準使用でも最大15日間、eSIM接続時でも最大10日間の電池持ちを実現し、頻繁な充電の煩わしさから解放される。

🎯 デザインと耐久性能
ケース素材はグレード5チタンにサファイアガラスを組み合わせ、高級感と耐傷性を両立。SGSによるレベル5耐衝撃・耐腐食等級を取得し、水深40mまでの潜水にも対応するEN13319認証をクリアしている。
表示面には1.5インチ・466×466ピクセルのOLED(LTPO)パネルを搭載。60Hz常時表示にも対応し、薄型ベゼルと鮮やかな描画で視覚的にも満足感が高い。

🏃 健康・スポーツ機能
105種類以上のスポーツモードに加え、心拍・SpO₂・睡眠・ストレスのトラッキングを完備。ECG(心電図)センサーも搭載され、必要に応じた健康アラートを発信可能。
GPS(GLONASS、Galileo、BeiDou、QZSS)も内蔵し、ランニングや水泳などのアウトドア活動にも幅広く対応する。

🔌 接続性と利便性
MagicOS 9.0を基盤とし、DeepSeek AIやYOYO音声アシスタントに対応。eSIMを通じたBluetooth通話やNFC決済(中国限定)も可能。

⏳ 電池と充電
480mAhバッテリーは15日間の長寿命を誇り、常時表示をONにしても7日間以上は持続する ()。Qiワイヤレスおよびリバースチャージにも対応し、旅行や外出時でも便利。

💡 評価と懸念点
専門メディアによると、チタンデザインやバッテリー寿命、基本的な健康・スポーツ機能の完成度は高評価。一方で、アプリの拡張性やユーザーインターフェイス(UI)はシンプルにとどまり、Wear OSやApple watchOSほどの利便性は提供できていないとの声もある。
サードパーティアプリ非対応やNFCでの決済機能が中国以外では利用不可、ECG機能も地域によってはまだ有効化されていないことが指摘されている。

💸 価格と発売状況
中国ではブラック(フッ素ゴムバンド)1,999元(約275ドル)、ブラウン(レザーバンド)2,299元(約316ドル)、チタンストラップ版は2,899元(約399ドル)で販売中。
グローバル販売については現時点未定。

Honor Watch 5 Ultraは、堅牢なチタンボディ、高解像度OLEDディスプレイ、最大15日の電池寿命を兼ね備えた、印象的なハイエンドスマートウォッチだ。健康トラッカーやスポーツウォッチとしての基本機能の完成度も高くさまざまな用途に対応。
一方で、サードパーティアプリ非対応という点や、UIの洗練度不足などの課題は残る。
Wear OSやApple watchOSほどの拡張性を求めるユーザーにとっては魅力半減かもしれないが、堅実なスタイルと性能を重視する人には十分に刺さる製品だ。
今後グローバル展開が進めば、競合モデルへの選択肢として注目されそうだ。