TCLはCES 2025で、新しいポータブルプロジェクター「Playcube」を発表しました。このコンパクトなデバイスは、「マジックキューブ」と称される独特のデザインを持ち、2つの長方形のセクションで構成されています。そのうちの1つは回転可能で、投影方向を調整できるため、多様な視聴環境に柔軟に対応します。また、充電式バッテリーを搭載し、小型であることから、携帯性と利便性に重点を置いていることがうかがえます。
TCLはPlaycubeに関する詳細情報をほとんど公開していませんが、2024年11月に発表された同社のプロジェクター「TCL A1」の流れを汲んでいると考えられます。A1は499ドルで、1080pの解像度、360ルーメンの明るさ、45~120インチの投影サイズを特徴とし、Google TVを内蔵しています。Playcubeにも同様の機能が搭載される可能性があります。
解像度、明るさ、価格に関する具体的な情報がないため、Playcubeの市場での位置付けはまだ明確ではありません。しかし、TCLのこれまでの競争力のある価格設定を考慮すると、コストを重視する消費者をターゲットにしている可能性があります。
ポータブルプロジェクター市場には、サムスンの「The Freestyle(第2世代)」や、超小型のAnker「Nebula Capsule II」などの競合製品が存在します。TCLはプロジェクター分野への参入は最近ですが、ポータブルエンターテインメント市場での地位を確立しようとしています。Playcubeの詳細な仕様、価格、発売時期については、CES 2025での発表が期待されます。業界関係者は、TCLの革新的なデザインが、競争の激しいポータブルプロジェクター市場にどのような影響を与えるか注目しています。