デザイナーのニック・ベントルは、数学的な図形「デュパン・サイクロイド」に触発されたハンドバッグ「オーブバッグ」を発表しました。このバッグは、手持ちの歪んだ鏡のように周囲を反射し、ユーザーが後ろを歪んだ形で見ることができる、光沢のあるクローム仕上げが特徴です。

オーブバッグの製作は、最初は反射ツールとしての役割を果たすことを意図していませんでした。ベントルは光を歪めることができるハンドバッグをデザインすることを目指しており、それをクローム仕上げで実現しました。
正確な形を作り出すために、彼は数学的な方程式を利用し、デュパン・サイクロイドからインスピレーションを得ました。この代数的な表面は、楕円または円錐断面を軸の周りに回転させることによって形成される滑らかな曲線形に似ています。

ベントルと彼のチームは、この数学的な概念をオーブバッグのデザインに取り入れ、高光沢のクローム仕上げでデュパン・サイクロイドの本質を捉えました。
バッグの構造には、2部構成の射出成形を用いたアクリル素材、金属革の内装ライニング、および閉じたときに滑らかな鏡のような外観を維持する隠し磁気留め具が含まれています。バッグを回転させると、硬貨が回るように見え、落ち着くとその形になります。



150個限定で、価格が250ドルのオーブバッグは、実用的なアクセサリーでもあります。その鏡面は、素早く衣装や顔をチェックするのに便利で、ダストバッグと所有権を確認するためのユニークな認証トークンが付属しています。
ベントルの革新的なデザインは、機能的なハンドバッグとしてだけでなく、数学的な原理がファッションやデザインにどのように影響を与えるかの顕著な例としても機能します。