ルセロナを拠点とするアップサイクラー&アートスタジオBel&Belは、大友克洋のサイバーパンク漫画の名作『AKIRA』に登場する金田正太郎の象徴的なオートバイの電動レプリカで、黙示録後の夢の乗り物に命を吹き込んだ。悪夢のような未来の東京を舞台にしたディストピア漫画にインスパイアされたこの完全電動モデルは、現在ファン向けに販売中。
Bel&Belは、象徴的な乗り物をアート作品や家具にアップサイクルすることで知られており、その最新作は、ゼロからカスタムメイドされた金田一少年のバイクの電動レプリカだ。ヤマハのマジェスティYP250スクーターのシャーシを改造し、ホンダVFR800のスイングアームを組み合わせたプロトタイプは、後輪に250ccのヤマハ製モーター、前輪に1000Wの電動ハブモーターを搭載している。
受注生産限定モデルの価格は24,000ユーロ(約26,000米ドル)で、ファイバーグラスとカーボンファイバー製パネルを備えたメタル製シャシー、72V/5,000Wのミッドドライブ・モーター、3つのパワーモードとリバース、最大トルク520Nm、0-100km/h加速6秒、最高速度150km/hなど、さまざまな高性能スペックが盛り込まれている。
公道走行可否については言及されていないが、ポップアップ式ヘッドライト、LED照明、デジタルコントロールパネルなど、漫画の原作を再現したデザインとなっている。
Bel&Belは現在、限定シリーズの生産を開始する前に、2つの個人的な依頼をこなしている。マニアは、頭金5,000ユーロ(〜5,399ドル)を支払うことで、金田バイクを手に入れることができる。