皆さんこんにちは。河上 純二 a.k.a JJです。

世界を変えるスタートアップ企業にフォーカスした最新レポートをお届けします。第49回目は、「鼻紋」で照合することで愛犬とのよりよい未来を創る株式会社S’more代表取締役 澤嶋さつきさんにお話を伺いました。


NoseIDは愛犬の「鼻紋」を認識

NoseIDは犬の鼻を撮影して、犬の必要な情報を登録しておくと、どこでも誰でもスマホひとつでその子が誰なのかわかるというサービスです。
犬と紐づけてID化していくことで、例えば愛犬とはぐれたときに、IDを登録して繋がっていることで、その子の状況を誰にでも伝えられる事をNoseIDで実現できたらいいなと考えています。

こを踏まえると、子どもを迎え入れた時に皆さんが使う「母子手帳」のような存在になることかなと思っています。
ワンちゃんを迎え入れたときにID登録と鼻紋と生まれる前の情報からずっと溜まっていくようなシステムにしておくことで、飼い主さんはワンちゃん迎い入れたときに、鼻(鼻紋)をNoseIDに登録することで繋がり、想い出も入れながら母子手帳のような記録も入れていく事で、ライフタイムログ的な使い方ができるのではないかと考えています。

さらには、ワンちゃんの教育やマナーを守ったりとかそういった所にも活用できるとおもっていて、躾(しつけ)の記録を登録も合わせて登録することで、一緒に行ける場所(レストランやカフェ)が今以上に増えたりするのではと考えています。

世の中で全員が使っているいというと、結婚になるとゼクシイ、学生だとベネッセのように、みんなが必ずといっていいほど一度は使うサービスです。
そこまでいって初めて意味があると考えています。
目指す世界は「犬を飼っている人の9割〜10割」、つまりほぼ全員が使うサービスを目指しています。


認識精度とスピードにこだわっています

立ち上げ当初、犬の鼻の写真を様々な飼い主さんの協力を得て何ヶ月もかけて2,000枚くらい集めたのですが、エンジニアから使えないと言われて途方にくれたことがありましたw
鼻の位置がずれていたり、思っていたのと角度が違ったりと、AIに読み込ませるのに20,00枚のうち14枚くらいしかないという結果に。

そこからやり方をかえて、動画に変えました。5秒の動画だと300枚くらいの画像の集まりなので、そこから使える画像を抜き出すようにしました。
協力してくれた飼い主さんにももう1回頭を下げておねがいして、そこから4ヶ月くらいかけて集め直しました。
そこから集まったものから、さらに使えるものをピックアップするという仕分け作業を毎日全員でやりきりました。

精度にはもちろんこだわっています。撮影された鼻の画像から特徴量を取っていて、特徴量から数か所数値化(スコア化)して判断しています。
これによって、犬が成長して大きくなってもしっかり判定できるようになりました。

もう1つは認証スピードです。
1匹認証するときにDBに登録しているデータすべてと照合していては時間がかかってしまいます。
iPhoneの顔認証のように、素早く認証することが大切だともっています。特徴ベクトルからDBに登録されている候補から、あたりをつけて引っ張ってきて認証をしていたりと、様々な技術的な工夫・改良を現在も続けていて「3秒以内に認証する」というのを目指しています。


みんなが使うサービスを目指して今後の取組

福岡市と一緒に取り組んで実証実験をやっています
動物の愛護取り締まり研修に参加して、そこで500店舗くらいのペット事業者さんの前で講演させてもらったり、狂犬病の通知の仲にNoseIDのはがきを挿れてもらったりと、PRの側面で福岡市さんと一緒にやらせていただいています。
あとは、リアルなイベントに私達が出ることで、登録してくれる人達もいるので、そういったワンちゃん系のイベントに出て啓蒙活動をしていきたいと考えています。

全国のペットショップやブリーダーさんと連携して、「母子手帳」のように使ってもらえるものにするというのが、わたしたち直近の大きな目標です。




「テクノロジーで皆が連携して、人とペットの新しい共存社会の実現へ」
株式会社S’more
代表取締役 澤嶋さつき
https://www.smore-pets.com/



■河上 純二 a.k.a JJプロフィール

ビジネスプロデューサー/パーソナリティ/モデレータ
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