トヨタ自動車と出光は、電気自動車(EV)用の固体電池を開発する合弁会社で協力し、両社の専門知識を組み合わせることで、バッテリー式電気自動車(BEV)の構造と機能に革命を起こす。この種の電池は、高速充電、小型化、高温・高電圧への耐性などの利点で知られ、電気自動車産業を再構築すると期待されている。
トヨタの計画では、推定航続距離620~745マイル、急速充電時間10分以下のソリッドステート・バッテリー搭載車を導入する予定である。
この提携は、出光の原材料調達、精製、固体電池の設計・組立に関する専門知識と、トヨタの電気自動車量産に関する専門知識を活用するものである。
推定航続距離620~745マイル、急速充電時間10分以下の固体電池自動車
トヨタ自動車の佐藤幸治社長兼最高経営責任者(CEO)は、両社の材料技術を結集し、試行錯誤を繰り返して割れにくい材料の開発に成功したことを強調した。合弁会社は、固体電池を量産するための専用工場を建設し、コスト削減に貢献する方針だ。
固体電池は、イオンの移動速度が速く、高温・高電圧への耐性が高く、物理的な形状が小さいため急速充電に適しているなどのメリットがある。トヨタは、ソリッド・ステート・バッテリーの省スペース化により、BEVの効率、価格、設計の柔軟性が大幅に改善されることを想定している。
トヨタは、固体電池に加えて、製造コストの削減、急速充電時間、航続距離の向上を実現する3種類の新しい液体電解質電池の計画を明らかにした。日本の自動車メーカーは、BEVラインナップを拡大する戦略の一環として、約2年以内に欧州で2つの新しいBEVモデル(Urban SUVとSport Crossover)を発売することを目指している。
固体電池自動車は2027年から2028年頃にデビューすると予想されているが、固体電池と液体電解質電池の両技術の進歩は、電気自動車にとって変革の時代を告げるものであり、航続距離の向上、コストの削減、充電時間の短縮を約束するものである。私たちは、今後2、3年で何が起こるか楽しみです。