Microsoftのお絵かきソフト「MS Paint」は、ユーザーの利便性を高めることを目的として、過去数年間にわたって大幅なアップデートと改善が行われてきました。そして今回、Microsoftは2つの注目すべき機能を導入しました。1つはPhotoshop等でおなじみのレイヤー機能の導入、そしてもう1つは背景の無い透過PNG形式のサポートとなっています。

レイヤー機能は、ユーザーが画像内の要素の配置を制御出来るようにすることで、高度な画像編集において基本的な役割を果たします。例えば、複数のコンポーネント(青空の背景、飛行機、雲等)を含む画像を操作する場合、レイヤーを使用すると、既存の要素を変更せずに別の要素を追加することが可能になります。個々の要素を保持することで、画像内のオブジェクトの編集や位置変更が容易になります。

MicrosoftはMS Paintにレイヤー機能を導入(画像: Microsoft)

透明PNG形式への対応が追加されたことで、ユーザーが画像から特定のオブジェクトを抽出して再利用出来るようになり、レイヤー機能の導入がより有意義なものになります。この機能は、最近導入されたMS Paintの自動背景削除ツールと完全に連携しており、画像編集の汎用性が高まります。

MS Paintがレイヤー機能をサポートすることは明らかになりましたが、1つの画像内で許容されるレイヤーの数や編集可能なレイヤーを含む進行中の作業を保存するために使用されるファイル形式に関する詳細は不明のままです。Microsoftはこれらの側面についてまだ明確にしていません。

 

アップデートはWindows 11限定に


MS Paintのアップデート版は現在、どちらも最先端の更新プログラムを受け取ることで知られているDevチャネルとCanaryチャネルのWindows Insiderテスター向けに提供されています。ただし、この改良版アプリケーションはWindows 11専用のアップデートのようであり、Windows 10との下位互換に対応する予定はないことにはご注意下さい。

この記事は、編集部が日本向けに翻訳・編集したものです。

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